『勤勉賞』受賞 片岡 秀一 指導員へインタビュー


興味深い書籍を読める環境があること、このように表彰いただける機会があることに感謝しています。
この恩返しになるようなアクションをしなければ、、と感じている最近です。
ちなみに、ユーフォリアの橋口寛代表は物凄く読書家で、毎年、読まれた書籍をSNSに公開されています。スーパービジネスマンの知識や洞察の深さに触れられます。https://note.com/hhassy/n/n2c530aab7f45

私にとっては難解な書籍も多いのですが、橋口さんの読書遍歴はベンチマークしています。

勤勉に行動する中で大切にしている考えを教えてください

「リアルな話をすると、バスケやスポーツの世界で何かを成し遂げようとした時、あるいは、コーチとして活動し
続ける機会を得る為には、自分の軸になる『武器』がどうしても必要だと痛感しています。

私には輝かしいプロ選手としてのキャリアがあるわけでも、何十年ものコーチ歴があるわけでも、あるいは特定の
分野に卓越したスーパースペシャルな専門性があるわけでもありません。自分に対する『欠乏感』や『危機意識』があります。だからこそ、勤勉に学び続けることがこの世界で戦っていくための鍵になると信じ、日々の行動を大切にしています。」

尊敬しているトーステン・ロイブルさんは育成世代のコーチの責任や役割として「選手が開いていける扉の多さや高さは、コーチが求めるスタンダードの高さが影響することもある」というようなことを語っていました。
勿論、高圧的に接したり、スタンダードを強制するわけではありません。が、自分が何かの知識を持っているこ
と、高い水準の技術論を知っていること、効果的な練習方法を知っている事で、選手の扉が開ける可能性がある
かもしれません。

勤勉は、情熱に由来するものだと感じています。旧・能代工業の加藤廣志氏は「激しく燃えるような熱い情熱」
を「(翌日に選手と共に練習をする事が楽しみで)夜明けが待ち遠しい」という事を述べていました。
勉強することに限らず、練習の準備等で勤勉さが無くなった時は、情熱が枯渇したときです。その時、自分は
コーチとしての墓場にいて、コーチという役割から足を洗った方が良いのだろうな、と思っています。その指標
としても勉強量を使っています。

どのくらいの本と、講習会へ参加しましたか。その中で最も印象に残っている本や講習会を教えてください

印象に残った本は「陸川章さん・負けるが勝ちだわや 東海大学男子バスケットボール部SEAGULLSの成功哲学」

私がロールモデルにしているコーチです。常に明るく、ポジティブで、人間味が溢れています。
以前に、代々木第2体育館にJBL(当時のトップリーグ)のオールスターを観戦に行った際に、陸川章さんをお見
かけする事があり、衝撃的な出来事がありました。
試合が終わって、帰宅する際に、大勢の方が「陸さん!」・「陸川!」・「リク!」等々と声を掛けられていました。
「あぁ、○○さん。お久しぶりです!」・「〇〇さんじゃないですか!△△君は元気ですか?」等々と明るく元気な
会話をされており、数十メートルを進むだけでも、なかなか、出口に辿り着きません。私も、最初は歩くスピード
を緩め、少し遠巻きに様子を見ていました。
なかなか終わらず、キリが無いので帰宅しました。が、「素敵な人間関係だなぁ・・」と思ったもので、本当に
印象に残っています。
東海大学での活躍や、ユニバーシアード代表チームでの活躍等を拝見していました。そんな方が、ご自身の人生や、コーチキャリアを赤裸々に語っている書籍です。上記の衝撃の背景や、東海大の素晴らしいバスケの背景にあるストーリーを知れ、学びにならないわけはありません、という状況でした。
明るく、元気に、正々堂々と、オープンで元気な人物でありたいな、と思う活力を与えてくださる書籍です。
それ以外は、『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』(島沢 優子 )、『下着は自分で』(藤島
大)、『感謝脳』(樺沢紫苑, 田代政貴)などが印象的でした。

講習会では、小野秀二さんのSHU’S CAMPが印象的でした。小野さんは「私が大切だと感じて、今でも使って
いるドリル」というコンセプトでのセッションでした。
「私が現役時代に、吉井四郎先生に教わった内容で~」という枕詞で何個のドリルも登場しました。どれも
素晴らしいドリルばかりでした。
質疑応答では「バスケの変化の方向性。その中で、何が大切になると考えているか?」という質問をしました。
小野さんの返答は「普遍的な物事に目を向ける事」という内容でした。
詳細は控えますが「リングの高さ、コートの広さ、相手がいる事、相手と味方の状況を見てプレーを選択する
こと」などが普遍的な内容に該当します。長くなってしまうので、詳細は控えておきますが、とても大きな学
びを与えてくれました。
何よりも、小野さんや、小野さんの仲間の方はとても元気で、大きな活力とエネルギーをいただけました。

今年の抱負をお願いします

スマートフォンを手放し、書籍を読む時間を増やしたいと考えています。
ターゲットにしているのは、電車移動中、お風呂、就寝前の時間帯です。
読書を通じて自分の塊を大きくし、組織に貢献できることを増やしていきたいです。
今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

ラグビー日本代表を率いて大きな功績を残された大西 鐵之祐さんのドキュメンタリー『知と熱』(藤島大)さんの
著作があります。
コーチとしての資質について語っています。曰く、「他者への関心」は欠かせない。いかに名手でも、他人に興味
のわかない性格では、本物の指導者は務まらない。せいぜい技術アドバイザーが精一杯、だそうです。
他者への関心が愛情へと昇華し、素晴らしいコーチングへと繋がるようです。同氏は「そこにいる人間を愛する能
力だ。これは天性なんだ。ない人間にはないんだよ」・「いくら名選手でも、いくら秀才が大学院でコーチ学を勉強
しても、それだけは無理なんだ」とも述べています。
読んでいて、頭に電流が流れ、衝撃的でした。コーチに最も必要な資質が自分にあるのか分かりません。
が、日々、コツコツとコーチとしての営みを進めて歩んでいきたいと思います。

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