子ども達の未来のために私たち大人ができること

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選手、保護者、指導者の三位一体

子ども達の試合環境をより良いものにするためには、選手と指導者といったチーム関係者の力だけでなく、選手の最も身近なお手本でもある保護者の方々の支えが必要不可欠だと考えています。
育成年代の子ども達にとって、試合を通じて感じた事や、経験した事は、人格の形成や将来の可能性を広げることにも繋がり、試合とは常に子ども達の成長に貢献する形で価値を高めていく必要があります。
では、育成年代の試合における価値をどのように高めていくべきなのでしょうか。
子ども

育成マインドと勝敗マインド
私たちは育成年代の子どもを預かる立場として、選手の育成に関して最もこだわる必要があると考えています。
私たちが育成の過程において試合経験を組み込む事を推奨しているのは、バスケットボールの本質である試合の楽しさを感じ、そして日頃の練習の成果を試す舞台を経験することそのものに価値があると考えているからです。
もう一方では、試合の勝敗にこだわる気持ちや、真剣勝負の中での競い合いで得られる切磋琢磨の経験が、選手の成長を促す要素のひとつであることも事実です。
私たちの理念は選手の育成を考えるうえで、育成マインド、勝敗マインドのどちらか一方に偏った考えを持つのではなく、選手育成にこだわる中で勝敗とゲームに対する取り組み方にもこだわるといった、育成マインド&勝敗マインドの追求という”ANDの才能”を発揮する事によって、選手に与える影響の範囲が大きくなり試合としての価値が高まると考えています。
子ども


子ども達に向けて、指導者と保護者がすべきサポートとは?

こうした試合環境を継続的に実現する上では、選手自身が育成マインドを理解し共感する事はもちろんのこと、その選手の支えであり、最も強力なサポーターである保護者の方々からの理解が不可欠です。
試合の勝敗に関わる部分を含め、選手一人一人が準備にベストを尽くし、その時間の最高のパフォーマンスをする事にこだわったのであれば、選手達は成長を遂げていきます。
しかし、最高のパフォーマンスが必ずしも勝利をもたらす訳ではありません。
そのことを理解した上で、最高のパフォーマンスは勝敗を越えて選手の成長をもたらすのだと私たちは考えています。
将来に向けた育成マインドを示しながらも、ほとんどのチームや選手たちは試合の敗北を経験する事になります。
その試合に負けたという経験は自分たちの現在地を示しているものであり、そこにたどり着くための成長があったかどうかと、未来の可能性を広げる価値の高いものだったかどうかが重要です。
こうした「敗北」ということにポジティブな認識でいる選手と、単なる「敗北」ということにネガティブな認識でいる選手とでは、試合後の選手の行動に変化が生じます。
勝って浮かれている選手を落ち着かせ、負けて落ち込んでいる選手を励まし、自分たちの成長に目を向けるよう促してもらえたらと思います。
選手達になりうる最高の自分を目指す環境を提供し、その行動をサポートしていく事が私たち指導者と保護者の方々の役割だと私たちは考えています。
子ども

選手や保護者の方々が、試合に勝てないことに過度な不安を抱いたり、より多くの試合に勝てるチーム、勝ち続けている指導者を求める行動は、試合の勝敗そのものに対する価値が高いという現れのひとつかもしれません。
勝つ事そのものが素晴らしい訳ではなく、選手の主体性や成長がそこにあったのかを常に考えることが大事です。
私たちが目指す試合環境とは、試合の価値を「勝敗」のみで捉えるのではなく、試合を支える全ての関係者が育成マインドと勝敗マインドの両立を目指していることを理解し、その理念に共感した方々が、ひとつになって支えていくことで素晴らしい価値の高い試合環境が築き上げられていくと考えています。
私たちの理念に共感していただけるのであれば、この理念を周りの方々にも広めていただき、一緒に子ども達の育成環境をより醸成していけたらと思います。

バスケットボールを子ども達のものにする

育成年代から「指導者や保護者の勝ち負け」にこだわる文化が、スポーツを子どもたちのものではなく、大人のものにしてしまう要因になっています。
それが、本来は子ども達のものである、バスケットボールを楽しむことを子ども達から奪ってしまっていないでしょうか。
それが、本来は子ども達のものである、バスケットボールを楽しむことを子ども達から奪ってしまっていないでしょうか。
大人が押し付けるのではなく、子どもが主体的に取り組んでくことによって、バスケットボールは子ども達自身のものになります。


保護者

大人が子どものスポーツに過度に介入してしまうことが、子どもの成長を妨げるものとなってしまう危険性があると言われています。
保護者の子どものスポーツへの介入については世界各国で問題視されており、このことについて見直していく必要があると考えます。
過度な介入についての例をいくつかあげてみます。
子どもの生活を常に監視し監督する(ヘリコプター・ペアレント)
子どものために道を舗装し転ばないように石を全部取り除いてあげる(ブルドーザー・ペアレント)
課外活動を次から次へとスケジュールし、子どもを連れまわす(ショフール・ペアレント)
子どもの完璧な道を開くために障害となりうるものは全て取り除く(スノープラウ・ペアレント)
育成年代の子ども達にとって指導者や保護者の役割は、問題を解決してあげることではなく、むしろ子ども達に課題を与えることにあります。
そうすることで、子ども達自らが問題を解決する力を養うことになり、自立を促すことになるでしょう。
子ども達の課題に対する取り組みに関して、過度に介入することなく適切な距離でサポートすることができるかどうかが大切です。




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