体験者の声 田嶋真司さん・典子さん 、 乳井三智江さん、藤後淳一さん・悦子さん

「なりうる最高の自分を目指そう」を合言葉に、ERUTLUCの指導員は子どもたちにバスケットボールの技術を提供し、上達へと導いていく。情熱にあふれた指導は、スキルアップはもちろん、さまざまな気づきや人間的な学びへとつながり、バスケットボールを通した成長が実現する。コートの上でいくつもの感情を得て、心を豊かにしていく生徒たち。その指導に触れた三組の保護者から感謝の言葉が届いた。

1.大人になって挫折したり思い悩んだとき、ERUTLUCでの日々を思い出してほしい

田嶋真司さん・典子さん

 田嶋真司さんと典子さんは、バスケットボールをきっかけに結婚されたご夫婦。二人の娘も自然とプレーするようになり、四人ともが競技に親しむバスケットボール一家だ。ERUTLUCに参加しているのは次女の優希奈さん。所属する地元のミニバスチームが人数不足で充分にプレーできない状況にあったため、娘にバスケットボールを存分に楽しませてあげたいと、新しい環境を探した。

「インターネットで検索して、ERUTLUCを見つけました。とにかく飛び込んでみようという気持ちで、優希奈が小学校五年生のときに初めて参加しました。練習会にいる子どもたちのイキイキとした表情、教わった技術を身につけようと真剣に取り組む姿を見て、この場所なら上達できるに違いないと、入会を決めました」(真司さん)

 高い身体能力を持ち、技術的にもミニバスチームでは突出していた優希奈さんだったが、ERUTLUCの練習会で教わる技術は新しいものばかりで新鮮な驚きがあり、夢中になって技術を習得していった。彼女のバスケットボールはさらに広がり、実戦でのプレーの選択肢が大幅に増え、スキルはグングンと向上した。また、一緒に参加する子どもたちの存在も上達の大きな助けになっている。

「それまで見たこともないようなスキルを教えてもらえて、プレーの引き出しがすごく増えました。1対1は特に印象深くて、見ていて親ながら『すごいな』と。私も夫も、今でも地域のバスケットボールクラブに所属していますが、優希奈にはもう全く敵わない(笑)」(典子さん)

「上手になりたいという想いを持った子たちが集まるので、切磋琢磨できる友だちを作ることができました。プレミアムキャンプにも毎回参加しているのですが、そこでは1対1やシューティングなどの大会が開かれたりして、競い合いの場が数多くあるのも刺激になっていると思いますね」(真司さん)

 優希奈さんを練習会場へ送り、練習の様子をビデオカメラで撮影して、親子で一緒に帰るのが田嶋夫妻の習慣だ。体育館の片隅から録画する映像は、ERUTLUCで充実した日々を送る娘の将来のためのものだという。

「優希奈が高校生になって、大学生になって、大人になっていくなかで、挫折をしたり、息が詰まるときがいつかくるでしょう。そのときに、ERUTLUCでの経験を思い返せるように毎回、ビデオを撮っています。コーチたちから授かった言葉、バスケットボールに打ち込んだ気持ち……悩んだときに思い出してほしいことがたくさんあるのです」(真司さん)

2.引っ込み思案な少女がたくましい女性へ「ERUTLUCで授かった言葉は娘の原点」

乳井三智江さん

 乳井三智江さんの一人娘、希未さんは小学校三年生のときに地域のミニバスチームに加入した。ERUTLUCを知ったのは四年生のとき。チームメイトの紹介で、ステップアップ練習会に参加した。

「娘はもっと上手になりたいという気持ちを持っていたので、すぐに申し込みました。私も練習会を見学したのですが、娘の反応が想像以上で驚きました。一人っ子ということもあってか、娘は人と打ち解けるまでに時間がかかる子どもでした。しかし鈴木(良和)コーチにはあっという間に笑顔を見せて、心を開いたのです。彼の誰に対してもオープンな姿勢が、警戒心を解いたのだと今になっては思います」

 スポーツに取り組むなら、基本をしっかりと身につけるべきだと乳井さんは考えていた。これから長く競技を続けることを考えれば、間違ったフォームや体の使い方が染みついてしまうのは、将来にとってマイナスになる。その点、ERUTLUCの具体的でわかりやすく、練習の意図が明確な指導は理想的で、乳井さんと希未さんは毎週、練習会に参加するようになった。

「ハンドリングの技術が特に伸びて、娘はミニバスチームで主力選手として活躍できるようになりました。また、人との関わりで壁を作らなくなっていったのも嬉しい変化でしたね。クリニックやキャンプで、たくさんのコーチや別の地域の子どもたちと知り合えたのが良い経験になったのでしょう」

 バスケットボールの技術のみならず、ERUTLUCは人格形成の面でも希未さんに大きな影響を与えた。練習会のあとにコーチが生徒たちに語るスポーツマンとしての考え方や心得の数々は、まだ小学生だった希未さんの心にも届き、大学生になった彼女を今も支えている。

「娘には『信頼残高』という言葉が胸に刺さったみたいで、自分の成長の軸になっているんだって、今でも言っています。普段の姿勢や行動が積み重なって、周りから信頼されるようになるという考え方は、娘の原点になっていますね。ほかにも素晴らしい言葉がたくさんあって、子どもの頃は理解できなかったものも、成長するにつれて実感しているみたいです」

 希未さんは小学校六年生から、水野慎士コーチが立ち上げたクラブチームHOOPS4HOPEにも参加。中学卒業まで毎週三回、ERUTLUCの指導を受けた。希未さんは高校以降もバスケットボールを継続し、将来は責任のある仕事に就きたいと語っている。引っ込み思案の少女からたくましく成長した娘を、乳井さんは柔らかな笑顔で見守る。

「子どもの成長にとって大事なのは環境だと私は思っています。子どもは環境を自分で選べないから、親がしっかりと納得できる場所を選ばないといけないけれど、ERUTLUCを選ぶことができて本当によかったと思っています。これからもずっと関わり続けていきたいです」

1.子どもを認めることで主体性が伸びていく、長女・星は現在、指導員として活動

藤後淳一さん・悦子さん

 長女の星さん、長男の英哲さん、次男の玄徳さんの、三人のお子さんを持つ藤後淳一さん、悦子さん夫妻。子どもたちにより良い環境でバスケットボールに取り組んでもらいたいという想いで、ERUTLUCへの参加を決めた。

「最初は玄徳が小学校六年生のときでした。麻布練習会の体験を申し込み、二人で参加しました。そのときの印象は忘れられません。私たちは早めに到着して体育館の近くで待っていたのですが、あとからやってくるコーチたちみんなが挨拶をしてくれて、名前まで知っていてくれたのです。私たちのことがしっかりと共有されていて、すごく洗練されているな、と感じました。ここならバスケットボールのスキルだけではなく、子どもの成長にもつながると思いました」(淳一さん)

 自宅からの距離を考えて神奈川練習会に場所を移して通うことになり、玄徳さんから少し間をおいて英哲さんと星さんもともに参加するようになった。練習を見ていた二人は、そのメニューの豊富さに感心した。

「子どもたちが楽しめるような遊びの要素が取り入れられた練習メニューが数多くあって、面白かったですね。ダッシュしたあとにジャンケンをするだとか、コミュニケーションをとる工夫がたくさんされていました」(悦子さん)

 精神面でも、主体性が身についてミスを恐れずチャレンジするようになった。ERUTLUCでは挑戦するプレーに対してはミスをしたとしてもその姿勢を褒め、『次はどこを改善して成功させようか?』と問いかける。子どもたちに伸び伸びとプレーできる環境を提供し、自らの意思で上達を目指すように促していく。

「コーチたちは子どもたちの練習に本気で付き合ってくれました。コーチと1on1をしたくて通っていたようなところもあって、教えてもらった技術を工夫しながらチャレンジすることをすごく楽しんでいました」(悦子さん)

「ERUTLUCではさまざまな個性やレベルの子がいるなかで、全員を認めて同じように成長させてくれる。子どもとの接し方を見て、私たちも成長させてもらった部分があります」(淳一さん)

 星さんは練習会で出会ったコーチたちの姿からコーチングに興味を持ち、大学一年生のときから指導員として活動をはじめた。大学で専攻する福祉とERUTLUCの活動を結びつけて、学びを深めているという。

「ERUTLUCはコーチとしても人間的に成長できる場だと思います。彼らのような仲間と一緒に大学時代を過ごせるのは、娘にとってすごく大きな経験になるはずです」(悦子さん)

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
PAGE TOP