ERUTLUCスクールで取り組まれているスポーツの基礎的な身体の使い方からボールコントロール力、リズム感やカップリング能力といった高度なコーディネーション能力の発揮が必要となる技能検定。
計7項目を7級から1級まで合格するためにこれまで8スターズクラブに認定を受けた選手達もかなりの時間と努力を積み重ねて達成していったことは多くのインタビューを通じて感じることができた。

しかしこの技能検定を4ヶ月という早さで達成し、8スターズクラブに認定を受けた選手が誕生した。
現在小学6年生の伊藤凛彩(イトウリオナ)さんである。

驚異の早さで8スターズを果たした凛彩さんを突き動かす原動力は何なのか。
インタビューで探っていこうと思う。

お姉ちゃんを早く抜かしたかった

お姉さんの練習を見に来てるうちに、自分もここでやりたいとERUTLUCでの活動を決めた凛彩さん。

どういう気持ちで技能検定に取り組んだのかという質問に「お姉ちゃんを早く抜かしたかった」と語った。
凛彩さんにとってお姉さんは一番近くの越えたい目標であり、ライバルなのであろう。

普段の練習や検定に取り組む原動力の背景にはいつもお姉さんの存在があった。

また、お姉さんを越えたいという思いを抱えながら共に切磋琢磨している姿も伺えた。

8スターズクラブを達成するためには技能検定の合格だけでなく、メンタル面を磨いていくための冊子教材『子どものスポーツのすすめ』を全ページアウトプットすることが条件となっている。

このアウトプットもお姉さん、お兄さんと読み進めていったそうだ。

お母さんの信子さんは、「わからない漢字やその意味を調べてお兄ちゃんの前で教えてもらいながら、人にこれはどういうこと?とか聞いたりしながら、お姉ちゃんも一緒になって冊子を音読したりして、何度も何度も音読をして理解をして、こういうことが言いたいんだよと言えるようになった。」

「音読は嫌いな子だけど、この冊子は珍しく読んでるなと思って」

と家庭での様子を話してくれた。

「私が」という考え方が成長につながる

家族と協同して読み進めていった『子どものスポーツのすすめ』で印象に残っている話について聞くと、『「あなたが」と「わたしが」の考え方』の話が印象に残っているとのことだ。

この話は、「あなたが」という考え方の人は周りの環境に自分の人生を支配されている人、 「私が」という考え方の人は自分が自分の人生をコントロールしている人という内容になっている。

人のせいにしない、自分にできることに集中して取り組むということの大切さが書かれている。

その考え方を知ってから、凛彩さんのバスケットボールでの取り組み方が変わっていった。

練習日に読んだページについて親へアウトプットし理解を深め、アウトプットを全てのページ完了すると8つ目の星を獲得できる。

技術面における検定と精神面における『子どものスポーツのすすめ』の内容を理解するという条件を達成すると、8スターズクラブへと認定されるのである。

「パスをもらってシュートを外したときに、パスが悪いなと思ってパスのせいにしてしまっていたところがあったけれど、自分がシュートを外してしまったから自分の責任になる」

冊子を読み進めることで、『あなたが』の考えで責任を相手に押し付けるのではなく、『私が』という考えで自分で責任を背負うことを学んでいった。


凛彩さんは加えて「私がの考え方の人は人のせいにしないけれど、あなたがの考え方の人は人のせいにするから、自分の責任のほうが良い。」と話してくれた。

その言葉通り練習では「私が」という意識を持ちプレーをしている姿勢が見られ、リバウンドやルーズボールに積極的に関わっている。

話の内容を理解するだけでなく、学んだことを行動に移せることも凛彩さんの強みなのだろう。

冊子の内容を先に読み進めることで理解できたこともあるという。一部分だけ読んでも理解できる部分はある。
しかし、この『子どものスポーツのすすめ』の話は全て読みすすめることでより理解が深まっていく。

凛彩さんは理解するために何回も何回も繰り返し読んだことでその考え方が身体に染み付き、無意識のうちに行動に現れているのだ。

知りたいという思い、越えたいとった強い意志があるからこそそれが行動に現れ、成長を促すのであろう。

この日にここまで終わらせる、常に目標を持って取り組んだ

検定に取り組み始めてから4ヶ月という早さで検定カードと子どものスポーツのすすめアウトプットをクリアし、8スターズクラブメンバーとなった凛彩さんだが、簡単に達成できたというわけではなかった。

中々クリアできない項目や難しい項目に出会ったときにどういうふうに乗り越えていったかを話してくれた。

「たくさん練習をして、できたらコーチにすぐに見てもらうようにした。
この日に何個は終わらせる、たくさん終わらせるって考えてなるべく早く終わらせるように取り組んだ。」

コーチから見ると練習後1時間位ずっと取り組んでいる印象があったが、凛彩さんはどのくらい練習をしたかについては特に自覚は無くとにかくやり遂げるまで没頭して取り組んでいたそうだ。


他にも難易度の高い項目が多数あり、これまでの8スターズクラブメンバーもかなりの時間と努力を積み重ねて達成していった。

この技能検定を4ヶ月という早さで達成するというのは、凛彩さんの絶対やり遂げるという意志の強さ、並々ならぬ努力があったからこその結果に違いない。

成長、目標達成のためには努力の積み重ねは不可欠な要素だということを凛彩さんは示してくれた。

体格差を言い訳とせず挑み続ける

練習の中では年上の子とやる機会が多く、体格や身長の差がある凛彩さんはリバウンドのときにボックスアウトをしなければボールを取ることができないということがあった。

「どうしたらリバウンドを取れるようになるかを考え、しっかり意識的にボックスアウトをするようになった。」

ここでも凛彩さんの「負けたくない」という強い意志が見えた。
それもスピード差や体格差、身長差がある選手に対してだ。

ディスアドバンテージがあるけれど、負けたくない!もっとうまくなりたい!倒してやろう!という気持ちが日々の練習からも見える。

負ける理由を言い訳せず、自分の負けたくないという信念を真っ直ぐに表現できる強さを持っていた。

「いつも意識することで習慣になって、ボックスアウトをしてリバウンドを取ることが最近できるようになった」と、凛彩さんは話してくれた。

お母さんの信子さんは、「エルトラックに通い始めてからも先輩とプレーすることが多く、一段と気が強くなった」

と、凛彩さんを取り巻く環境からも競争心が育まれていることが伺えた。

体格差や身体能力の差があってもそれを言い訳とせず挑み続ける競争心がりおなさんを日々成長させているのだ。

3Pシュートを磨きたい

シュートを得意としている凛彩さんは、まだ小学生ながらこれから3Pシュートにも力を入れていきたいと話した。
これも日々年上の選手の中でプレーをしている上で、自分も3Pを決めれるようになりたいという競争心からくる目標なのであろう。

凛彩さんは、目標に向かいながらなりうる最高の自分になるために、自分の一番のベストを尽くすこと「一番頑張ったり、全部シュートを決めたりすること」を頑張っていきたいという。

また、同じチームで活動している先輩に憧れていて、「スピード、ジャンプ力があるところがすごい、追いつきたい」と目を輝かせながら話していた。

お母さんも、りおなさんの目標について、
「自分の夢に向かって練習をひたすらあきらめないで努力してください。できないという嘘は言わないで、できないと思ったことができたときには笑える、そういう笑顔だけは忘れないようにしてほしいです。」と期待を膨らませた。

強気な気持ちで周りに影響を与え、成長し続けていくりおなさんの姿が今後もとても楽しみであり、目を離せない存在だ。

PROFILE

名前:伊藤 凛彩(イトウリオナ)

生年月日:2010年1月29日生まれ

出身:東京都西東京市

PHOTO_山澤 恵TEXT_山澤 恵
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