鈴木:「昔は、親戚や近所付き合いなどのコミュニティから教われたこともあっただろうが、今では教われなくて、一人で抱え過ぎてしまって大変な思いをしているお父さんお母さんも沢山いるのかなと思う。」

ここまで、子どもにとってのコミュニティや関わる大人の大切さについて語ってきたが、今回はそのご両親にとってのコミュニティについて話題へと。

鈴木の普及プロジェクトの更なる価値についての話題と、その理念を伝えるための藤原氏の仕事の思想がメインテーマだ。

仕事やプロジェクトの思想が自分の中にどんなふうにあるのかが大切

藤原氏:「クラウドファンディングについて、『あなたがたが儲けるために、そのように綺麗に語っているってことなんじゃないでしょうか?』っていう疑問を持たれる方は、世の中色々な人がいますから、当然いらっしゃると思います。でもそれを言ってたら何もまっとうなことはできない訳です。」

クラウドファンディングを人々がどう捉えるかはやはり人それぞれ違う部分がある。中には、綺麗事だとか、セールストークなのでは?と捉える人も世の中にはいるだろう。その中でも大切にし続けていくべき仕事の思想について、藤原氏が自身の経験を語った。

藤原氏:「僕自身の仕事(生命保険の営業)そのものが、非常にアウェイな感じの仕事でして。これまで、業界全体として、『それって本当に心から思って言っている言葉なんですか?』という風に思われるようなアプローチの仕方ばっかりが多かったように、なんとなく僕は思うんですね。なので世の中的にはアウェイなんですよ。」

藤原氏:「でも、僕は、この仕事の意味ってなんだろうかっていうのを深めていく結果、『人生応援業』という風に自分の仕事を定義するようになりました。それには、24年かかっているわけですよ。そうすると、僕の思いを、本当にきちんと受けとってくださる方も昔に比べると増えたなーって思うのは、やっぱり自分の中での定義しているものがしっかりと伝わるからじゃないかなと。仕事の思想ですね。思想が、どんな風に自分の中にあるのかっていう事がすごく大きな要因なんじゃないかって気がしますね。

クラウドファンディング3弾構成の第1弾、絵本プロジェクト

鈴木:「僕ら”子どものスポーツのすすめ”という冊子をスクールの子ども達と読んでいるんですけど、これを今度は絵本にして、それをたくさんの人に届けるための、クラウドファンディングをやりました。普及事業のクラウドファンディングは、第1弾、第2弾、第3弾と企画していて、第1弾はすでに動いています。この間、目標金額に達成しました!」

このクラウドファンディングには、藤原氏も協力をしてくれた。”子どものスポーツのすすめ”は小学高学年から中学生向けの文字が多いものなので、もう少し小さい子でも伝わるように絵本バージョンが作られたわけだ。
目標金額を上回るご支援のおかげて、早速子どもたちに絵本を配るプロジェクトも進行している。

鈴木氏:「その絵本を読んで頂くと、『子ども達にスポーツをさせたら、こんなことが学んでいけるんだな、こんなことを体験していくんだな』と、スポーツをまだ子どもにさせてないお父さんお母さん方がそう気づくきっかけになる。そういう絵本になればと。スポーツの価値を絵本でも届けたいですね。

普及プロジェクト第2弾を、より価値のあるものにするために

鈴木氏:「第2弾は、これまで話している、『実際に我々はあちこちに無料でどんどんバスケット、スポーツの楽しさを伝えに行きます』というクラウドファンディングです。」

子どもたち対象に、普及活動したいという目的はもちろん、そこにはもう一つ裏の価値として鈴木が大切にしている思いがある。

鈴木:「普及の活動そのものが誰のどんな役に立つのかってことを、またちょっと深堀したいなと思って考えました。このプロジェクトは、幼児とか小学校低学年の子たちが主に対象になってくると思うんですよ。僕もまさに今自分の子どもがそういう年でもあって子育てをしてて、夫婦だけで子どもを育てるときに、さまざまな大変さを実感します。」

鈴木氏:「僕なんかはこういう仕事をしているので、色々な情報に触れますけど、では子育てで、知ってるとすごく助けになる情報や考え方などは、求めてないと手に入らなかったりしますよね。日々の忙しいなかで、なかなかそれは難しい。昔はおじいちゃんおばあちゃんと一緒に住んでいるご家庭も多く、そういうコミュニティから教われたこともあっただろうし、、近所づきあいから教われたこととかが、今ではなかなかそれも難しい。一人で抱え過ぎてしまって大変な思いをしているお父さんお母さんも沢山いるのかなと思います。

鈴木氏:僕らあちこち普及しながら、情報をまとめたぺーパーじゃないですけど、バスケットを普及しつつ、そういう情報を、お父さんお母さんに普及することが、なんかできないかなとも思っているんですね。そうすると、さらに価値が高まるんじゃないかなと思っていて。ただの文字ずらだけではなくて、こういう動画で、対談の形で、自分の言葉で言えれば、温度感が一緒に伝わるんじゃないかと思いました。

▶︎第1回 出会い 〜バスケのコーチがなんで『ザ・ゴール』読んでるの!?〜 
▶︎第2回 理念の深堀り 〜バスケットを普及してもらいたいという人たちがたくさんいるのならば、その思いを受け取って〜 
▶︎第3回 長男がバスケを始めるまで 〜親としてすごく大事にしたかったことを伝えるために〜 
▶︎第4回 次男のバスケットとの関わり方 〜子どもたちにとって、夢中になれることの価値とスポーツがもたらすもの〜 
▶︎第5回 あの時の言葉が今つながる 〜スポーツから社会性を学ぶという大きな価値〜 
▶︎第6回 家庭でも学校でもない場での大人との出会い 〜夢中になるきっかけ作り〜 
▶︎第7回 かつての地域コミュニティの役割になれたら 〜シュートやドリブルが上手くなること以上に大切な価値〜 
▶︎第8回 情報社会において、言葉尻だけではなくて 〜経験が積み重なってこそ成長の礎になる〜
▶︎第9回 プロジェクトをより価値のあるものにするために 〜子どもだけでなく、ご両親にも子育ての助けになる情報が届けば〜
▶︎第10回 子どもを育てるご家庭にむけて 〜コミュニティは子どもたちだけのためでなく〜
▶︎第11回 より価値のある活動を 〜選んでよかった、応援してよかったと思ってもらえる「場」にむけて〜

PROFILE
名前:藤原 浩(フジワラ ヒロシ)
所属:プルデンシャル生命株式会社PROFILE

名前:鈴木 良和(スズキ ヨシカズ)
所属:株式会社ERUTLUC 代表取締役
撮影協力_中田 和英・篠原 有紀子・高橋 真央
TEXT_加賀屋 圭子