紅葉インタビュー

8スターズ達成者がテンポよく誕生してく中、さらに新たな8スターズクラブメンバーが誕生した。

今回紹介する5人目の達成者は、現在中学2年生の田中紅葉さん。

紅葉さんはバスケットボールだけでなく、水泳、サッカー、陸上競技、テニスといった様々なスポーツに取り組んでいるとのことで、多くのスポーツからも学びを得ながら努力を積み重ね、8スターズを達成した。

バスケットボールとの出会いのきっかけはお父さんの行動力から

バスケットボールの楽しさに出会ったのは小学2年生のとき。

紅葉さんのお父さんがERUTLUCが運営しているスクール『サンデースクール』を見つけて連れて行ってくれたそうだ。

「お父さんが連れて行ってくれて、とても楽しかったからやってみようかな!って」

ここから紅葉さんはバスケットボールにハマっていくことになる。

お父さんは、紅葉さんには複数のスポーツをやってもらいたかったという思いがあり、サッカーやテニス、水泳も習っていた。

その中で小学2年生のときは週に一回サンデースクールに通いバスケットボールをしていたが、バスケットボールが楽しくて、サンデースクール以外のスクールや練習会にも参加。

紅葉さんは地域のミニバスチームには入らなかったが、小学4年生の頃には週4日の放課後をバスケットボールの時間に費やしていたとのこと。

複数のスポーツをしていた中でなぜバスケットボールを選んだのか聞いてみると、

「いろいろなスポーツをやってみて、私はチームスポーツが好きだなって。」

そのように答え、仲間と力を合わせて取り組んでいくバスケットボールの楽しさを幼きにして感じた紅葉さん。

参加してくれたERUTLUCが開催しているキャンプやクリニックでも自分から仲間に声をかけたり協力して取り組んでいる姿がとても印象に残る選手だ。

きっと今後も仲間と力を合わせながら自らがチームの支えとなり、活躍していってくれることだろう。

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「合格するのに約1年かかりました」

ERUTLUCが運営しているスクールで取り組まれている技能検定について話を聞いてみた。

「テニスボールの1級とギャノンプッシュアップが1番苦労しました。」

テニスボールの1級とは、テニスボールを壁に当てて、返ってくるまでの間にフロントチェンジ2回、レッグスルー1回、バックチェンジ1回をして、返ってきたテニスボールをキャッチする項目である。

さらに、それを3回連続でクリアしなければ合格にならないのである。

「テニスボールは、連続でできないと合格にならなくてプレッシャーもかかるから難しかった。」

と、プレッシャーに打ち勝つことに苦労した経験を話してくれた。

そのプレッシャーに打ち勝ち、達成できたという経験は、紅葉さんに大きな達成感と自信を与えてくれたことだろう。

そしてテニスボールと並んでもう一つ苦労したと答えてくれたのが『ギャノンプッシュアップ』。

これは『体幹・股間節』の1級の項目である。

4つのボールの上にそれぞれ手足を乗せ、その上で3回連続プッシュアップをするという項目だ。

この項目は、8スターズの達成を目指す選手たちにとって一つの大きな壁になるのは間違いないだろう。

そして、紅葉さんは長い時間をかけて努力を積み重ねることで達成したのである。 そのエピソードを語ってくれたので紹介する。

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「最初は乗ることもできなかったから、『これ本当にできるようになるの?』と思っていたんですけど、練習していたら乗れるようになってきて、いつの間にかできていました。

家でも練習していたんですけどなかなかできるようにならなくて。

半年くらいはボールに乗ることを練習して、約1年くらいはかかりました。

それでもプッシュアップ2回目で手足がプルプルしちゃうから、とても苦労しました。」

笑顔で穏やかに話してくれたが、達成するまでの苦労と努力を考えると紅葉さんのその表情にも乗り越えた強さが滲んでいるようにも感じた。

できると思っていないことを忍耐強く取り組み続ける。

それができる人にのみ訪れるその先の成功。

信じて忍耐強く続けることの大切さを身を以て教えてくれたエピソードであった。

基本や土台づくりを忍耐強く努力を続けていけば、一気に伸びるときが来る

忍耐強く努力を続けることで8スターズを見事を達成した紅葉さんの心の支えになっている物語があるそうだ。

それは、『中国の竹の奇跡』という話で、ERUTLUCスクールの中でメンタルの面を磨いていくために選手たちと読み進めている『子どものスポーツのすすめ』という冊子の話の中の一つだ。

〜中国のある竹は

種を蒔いてから四年間、

小さな芽が出るだけで何一つ成長は見られない。

その四年間、

成長はすべて地面の中、土の中に深くその根を張っているのだ。

そして五年目、

その竹は一気に二十五メートルも伸びるのだ。〜

人生はこの中国の竹の話に似ていることが多く、

真面目に働き、時間とエネルギーを注ぎ、成長するためにありとあらゆる努力をする。

この話に何度も励まされ、忍耐強く取り組み続けることの大切さを身をもって知っていったという。

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紅葉さんが話してくれたのは、中学校の行事『駅伝大会』の話だった。

「中国の竹の話を読んで、頑張り続けることができました。

駅伝大会の選手は5人出ることができるのだけれど、私は6人目、7人目の順位で出れるか出れないかというところでした。

そんな中この話に励まされて頑張り続けて、大会に出場することができました。」

そして、中々できるようにならなかった『ギャノンプッシュアップ』も努力を続け、できるようになることを信じて取り組み続けたことで達成することができた。

努力をすることは誰にでもできること。

しかし、努力をすればすべて実るというものではないのだ。

努力の量、努力の方向性を間違わずに取り組み続けた人にのみ成果が訪れるのである。

紅葉さんは熱意を持って努力し、その努力の方向性を間違えることなく、しっかりと成功に向かったベクトルで取り組み続けたのであろう。

そして何よりも、その努力を続けられるという紅葉さんの行動力が成功に欠かせない大きな要素になったに違いない。

努力を続けていくことの大切さを経験から身をもって知った彼女は、これからもどんな困難にも自分を信じて立ち向かい、乗り越えていくことだろう。

そして、なりうる最高の自分にまっすぐに突き進んでいく。

「モチベーションが上がらないから、やる気がないからやらないのではなくて、やったらモチベーションが上がったりやる気が出る」

紅葉さんはバスケットボールだけでなく、サッカーやテニス、水泳など様々な習い事をしたり、学校の勉強にも熱心に取り組んでいる。

時間には限りがあって、忙しくなってきたときに時間の大切さを学んだそうだ。

「練習の待ち時間や列に並んでいるときも時間を無駄にしないように練習をするようになりました。」

お父さんがこのように紅葉さんの変化の様子を教えてくれた。

『待ち時間を有効に使う』

このことはバスケットボールをより早く上達させるためにはとても大切なことである。

しかし、そのことを知ってはいるが行動に移している選手がどれほどいるだろうか。

頭でわかっていても、わかっていることを行動に移すまでには大きな壁があるように思える。

紅葉さんは、それを行動に移していける強さを持っていた。

紅葉さんはバスケットボールを始めてから自分自身が変化していく実感をもっており、

「技術についてはもちろん、クラブチームの中で時間の大切さや一つ一つの練習の質を上げていくことが大切だということを学びました。

気づいて行動に移すことで、質を上げて練習をした方が上手くなるなという実感がありました。」

気づいたことを行動に移し、身をもって実感することが成長の速度を上げていく。

この紅葉さんの行動力を支えているものはなんだろうか。

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紅葉さんの中に強く印象に残っている言葉があるそうで

「『モチベーションが上がらないから、やる気がないからやらないのではなくて、やったらモチベーションが上がったりやる気が出る』という言葉をERUTLUCのキャンプで鈴木代表が言っていました。

疲れたときに、自主練とか勉強に対してやる気がなくて、『やりたくないな〜』って思うんです。

でも、そんなときにはこの『やったらやる気が出る』という言葉を思い出しています。

まず、気持ちより、やった方がいいと思っています。」

気持ちが先行して行動に移すことができない、だからまずは『やる』。

なかなか行動に移すことができないのは、気持ちが先行しているから。

この心がけを持つことで、紅葉さんは困難な状況でも忍耐強く取り組み続けられたのだろう。

そして困難を乗り越えることで強い心と自信を手に入れたのだ。

今後を見据えて

自分の身近に大きな影響を与えてくれる存在がいるということはとても幸せなことである。

クラブチームのコーチやチームメイトから大切なことを気づかされ、

お父さんからは行動することの大切さを学ぶ。

そして、紅葉さんが目標にしている選手であるお兄さんの存在が大きい。

「お兄さんより上手くなりたい。」

と紅葉さんは意気込んでいた。

1on1の勝負をよくやるとのことで、まだディフェンスで止めることができない、ドリブルで抜いたとしてもブロックされてしまうなど、まだまだ現在高校2年生の兄には敵わないようだ。

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紅葉さんが努力を続けることができる一つの支えとなっているのは、身近に自分に大きな影響を与えてくれる存在がいることが大きいのであろう。

「苦手なことでも努力して、周りの人から見ても尊敬してもらえる人」

これが紅葉さんにとってのなりうる最高の自分だ。

クラブチームのコーチからは

「まわりの人に積極的に声をかけていて、とても周りを気にかけているように見える。」

と紅葉さんの日々の取り組みを感じ取っているようで、これに対して紅葉さんは

「意識してやっています。」

と答えた。

自分がこうなりたいという姿を明確に持ち、それを意識して取り組み続けることでなりたい姿に近づいていく。

その行動力は周りからの信頼を集め、人に影響を与える存在へ、そして尊敬される存在になっていくだろう。

紅葉さんは一歩ずつ着実になりうる最高の自分に向かって前進している。

得意だと答えてくれた「速攻で常に前を走り続けること」のように、みんなの先頭を走り、努力を積み重ねて培ってきた行動力でチームを引っ張っていく存在になっていくだろう。

紅葉さんからお世話になっているコーチへのメッセージ

技術面だけでなく、考え方や取り組み方を教えてくれてありがとうございます。

これからもっともっと上手くなれるように頑張っていきます。ご指導よろしくお願いします。

PROFILE

名前:田中 紅葉(タナカモミジ)

生年月日:2006年5月30日生まれ

出身:千葉県市原市

PHOTO_篠原 有紀子TEXT_萱沼 美穂