藤原さんとの対談1トップ

「やはりスポーツを教えるって事を通じて何を届けていくかということは本当に大事にしていて、普及活動もそこだなって。

藤原さんとお話しする中で、理念をしっかりと深堀りすることが大切ではないかという話をいただいてそう感じました。」(鈴木氏)
対談記事第2回目は、バスケット普及活動に関する、ERUTLUCの思い、理念について深堀りをしていく。

まだスポーツをしていない子ども達に「スポーツって楽しい」と思ってもらうことをやりたい

 ERUTLUCの活動が実際立ち上がってからもうすぐ19周年目に突入する(株式会社にしてからは13年)。ERUTLUCの掲げる理念の1つに、『より多くの子ども達になりうる最高の自分を目指す環境を提供する』というものがあるが、『より多く』を鈴木氏が深堀りした際の話から始まる。

鈴木氏:「バスケをすでにしている子どもたちにもっとうまくなる機会というのを提供する環境を作ってたわけなんですけども、

まだまだバスケをしてない、スポーツなんかはしようとも思っていないそういう子どもたちに『バスケって面白いな』『スポーツしてみたいな』と思わせるような事が出来ていかないと、『より多く』のにならないなということがありまして。

活動の最初の10年間は、すでにやってる子どもたちへの環境づくり、今度次の10周年からに20周年に向けてはまだスポーツをしていない子どもたちに『スポーツって楽しい』と思ってもらうことをやりたいなと。」

鈴木氏:「例えば僕たちが主に整理している、バスケットを子どもたちに教える教え方とかって、すでにもうシュート打ちたいとか上手くなりたいとか思っている子ども達対象なので、それをうまく引き出せばいいんですけど、そもそもそうでない子どもたちに、まじめに技術論を語っても、、、(笑)そんなの知らないよって話ですからね。 やっぱりそういう子どもたちに、「やりたいな」って思ってもらうには特別なスキルが必要だなと。 それは本当にこの10年間は積み上げてきたいろんな練習メニューや面白い練習メニューとかが整理されてきて、活動が熟成されてきました。」

渡邊さんインタビュー画像06

MEET BALLプロジェクトをどう発展させていくか

MEET BALLプロジェクトとは、ボールに「出会う」場を提供するプロジェクトである。子ども達が大好きなお肉のミートボールではないが、愛着が持てるように音だけ兼ねている。このプロジェクトは、ワンコインくらいの値段で、子ども達が気軽に参加できる、はじめてボール運動を経験する場として活動をしているが、もっと普及活動を広げるというときに、しっかりと経済を回さないといけないという悩みにぶつかり、以前鈴木氏が藤原氏に相談を持ち掛けたときの話に入る。『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である(二宮尊徳)』この言葉を鈴木氏はあげ、ミートボールプロジェクトをクラウドファンディングに繋げるに至った経緯を語る。

鈴木氏:「ちゃんと普及活動してるスタッフとかが活動をし続けられる、その活動が続けられるだけの収入を得ていくときに、参加者からの参加費をとっていこうとすると、目的とずれていっちゃうんですね。普及的な人たちは、そこまでお金を払ってまで参加したいと思っていないわけで。」 

藤原氏:「意欲がそこまでないわけですからね。」

鈴木氏:「費用を掲げれば、来る人が減っちゃって、理念にならないし、じゃあワンコインのまま価格を抑えたまま広めていこうと思ったら、経済が回らないんで、そこのバランスがうまく取れないなというのを数年悩んでまして。」

そこで、その件を藤原氏以前相談した。

鈴木氏:「藤原さんにも相談させて頂いて、いろいろな人の協力を得るといった時に理念をしっかりと深堀りすることが大切ではないかという話をいただいて、僕たちのこの、なぜ普及をしたいと思っているのかそういった事を深堀りしていった時に、やはりスポーツを教えるって事を通じて何を届けていくかということは本当に大事にして普及もやっぱりそこだなと。」

渡邊さんインタビュー画像06

バスケットを普及してもらいたいという人たちがたくさんいるのならば、その思いを受け取って

鈴木氏:「よくよく考えると、結構僕たちの世代はスラムダンク世代とか、田臥選手が活躍しているとか、NBAのドリームチームがあってとかバスケットが盛り上がった世代です。僕らの周りはバスケットをもっと普及させたいとか、盛り上げたいとか、そういう方々がいっぱいいるじゃないですか。そういう、

バスケットをもっと普及させたいけど何かできるわけじゃない教えに行けるわけじゃないしイベント立ち上げられるわけでもない。バスケを普及してもらいたいけど何もできないという人たちがもしたくさんいるのならば、その人たちの思いを受け取ってクラウドファンディング的にして頂いた思いをもとに、僕たちはどんどんとあちこちにバスケを無料で普及して回りますみたいなそんなのプロジェクトをやってみたいなと。

『僕たちとりあえず、お金貰わずに呼ばれたところにどんどん普及して歩きます!』

という僕たちの姿勢というか理念というか。このエネルギーを応援してくださる方は、ぜひクラウドファンディングで応援してください。応援いただけたら出て歩ける、応援いただけたらまた出て歩けるというサイクルを回して行けたらいいなと思ってこのプロジェクトを立ち上げました。」

渡邊さんインタビュー画像06

クラウドファンディングという形になるのがひょっとしたら一番まごころが伝わるというか(藤原氏)

鈴木氏:「クラウドファンディングという形について、藤原さんがどう感じ取ったか是非とも聞かせてください。」  

藤原氏:「率直に言ってクラウドファンディングという考え方に思いが至ったということがすごいなーって率直に思っています。」  

親として、コーチとしてバスケットに関わってきた藤原氏が、その価値を語る。  

藤原氏:「自身の子どもを応援する親御さん達って、そのチーム全体を応援しようって気持ちになってるんですよ。 もちろん自分の我が子がバスケットボールを上手くなってくれたりとか活躍して欲しいとかっていう思いも持ってるんですけれども、そのチーム全体を応援する、果ては、相手チームの小学生ですごい頑張ってる子を応援するというふうに、広がっていく。そういうふうに なっていく親御さんがたくさんいるなって。うちのチームの子どもたちのことを色々と応援してくれたり気にしてくれるというそういうコミュニティーの価値ということをものすごく感じている。ぜひともまだスポーツを知らない子どもたち、その親御さんにもそういったコミュニティーの場を知って欲しいと思っています。バスケットボールがまだ出会えていない、そういう人たちに向かってERUTLUCさんが何かこの子どもたちの成長のために、努力をしようとしていることがクラウドファンディングという形になるのがひょっとしたら一番なんかこう、まごころが伝わるというか話を聞いた時にすごく思いました。素晴らしいと思いますね。」 

渡邊さんインタビュー画像06

それを聞いて鈴木氏が振り返る。 

 

鈴木氏:「僕たちがやっていること自体を、すばらしいことをやってますみたいなのはあんまり得意じゃないんですよ。まあ、あんまり言い過ぎるのもね最初はクラウドファンディングに手を出そうと、あまり思えなかったのはわれわれ素晴らしいことしてます。みたいなそういうことをちょっとアピールする感じが嫌だったのもあったので最初は全然想像してなかった。 ただ事業そのものがものすごく理念的なものなので、あえて応援してくれる人たちを探して、私たちの、心意気を応援したいっていう人たちを本当に率直に募っていっていいんじゃないかなと思い始められたのは、藤原さんとのやり取りをする中で、こころの変化があったんですね。」

▶︎第1回 出会い 〜バスケのコーチがなんで『ザ・ゴール』読んでるの!?〜 

▶︎第2回 理念の深堀り 〜バスケットを普及してもらいたいという人たちがたくさんいるのならば、その思いを受け取って〜 

PROFILE

名前:藤原 浩(フジワラ ヒロシ)

所属:プルデンシャル生命株式会社

PROFILE

名前:鈴木 良和(スズキ ヨシカズ)

所属:株式会社ERUTLUC 代表取締役

撮影協力_中田 和英・篠原 有紀子・高橋 真央TEXT_加賀屋 圭子