
8スターズクラブ第2号が誕生しました。
驚くことに、彼女は現在小学6年生。
そして8つの星を揃え8スターズクラブメンバーとして表彰されたのが2019年度の1月ということから、5年生という驚異の早さで達成したのである。
どのように練習に取り組み、達成していったのか。その秘訣を探っていけたらと思う。
小学生で初の達成者となったのが、今回紹介する高野ゆずさん。
「星を集めていくのが面白くて、それがいつの間にか達成していた。」と語ってくれたゆずさん。
身体のバランス能力や柔軟性、筋力を発揮する『体幹・股間節』の検定、リズム能力とカップリング能力を発揮する『カップリングスキップ』、ボールのコントロール力、バランス能力を発揮してシュートを決めきる『コーディネーションレイアップ』など、級が上がっていくにつれて要求レベルが高くなっていくものの、ゆずさんはバスケットボールに夢中になり、難しいと思われる項目にも楽しみながら取り組んでいたという様子がインタビューからうかがえた。

『楽しくて取り組んでいたのが、いつの間にか達成をしていました』
ゆずさんが全ての項目をクリアしたのは5年生の1月。
検定の取り組みは、3年生の時に同じスクールの仲間に教えてもらい取り組み始めた。
「ハマってしまって、家でもやっていました。それをやっていくうちに、いつの間にか達成をしていました。検定を合格すると、『合格しちゃった!』と合格のサインをもらった検定カードを持ってきてくれました」
ゆずさんのお母さんのさゆりさんは、ゆずさんが検定に合格するたび喜んでもってきてくれたと話してくれ、親子で一緒に楽しみながら取り組んでいた様子だった。
それでも簡単に合格をしていくことは難しく、その中でもたくさん練習を重ねてやっとの思いでクリアをしたのがコーディネーションレイアップの2ボール。
このコーディネーションレイアップとは、レイアップシュートのステップの際に体の周りをボールを周回させたり、自分が回転しながらシュートに行ったりと、身体のバランス能力やリズム能力、ボール操作といったコーディネーション能力が必要となる項目だ。
その一つであるコーディネーションレイアップの2ボールは、ボールを二つ掌に乗せながらステップを踏み、ボールを持ち替えたり投げ上げてキャッチしたり、自分が回転したりといった7つの級が用意されている。

ゆずさんが苦労したと話してくれたのが、1級の『ボールを2つ投げ上げて自分が回転し、落ちてきた二つのボールをキャッチしてシュートを決める』という内容のもので、身体のバランス能力、リズム能力、ボール操作能力を最大限に発揮する必要のある大技だ。
しかしゆずさんはこの難しい大技も楽しみながら諦めずに何度も挑戦し、合格をもらったのである。
家族と喜びを分かち合って主体的に取り組み、仲間と切磋琢磨しながらお互いを意識し合い、自分の可能性を楽しみながらチャレンジしたゆずさんが検定カードをクリアするのは、想像に難くないことだろう。

『真剣に練習に取り組むことがコーチ銀行への預け入れになる』
バスケットボールの家庭教師が担当しているスクールでは、練習の終わりに『子どものスポーツのすすめ』という冊子を使ってメンタル面の指導を行っている。
スポーツ選手として成功するためには技術面はもちろんのこと、技術面を支える精神面が大切になる。そこで冊子の中でスポーツ選手としての心構えやより良い習慣などについて子ども達と考えを共有している。
『子どものスポーツのすすめ』について話を聞いたり考えたりして、インプットしたものを親にアウトプットすることでより理解が深まることからこの取り組みを進めている。
そして、すべてのページをアウトプットすると、心技体のうちの『心』である8つ目の星を手に入れることができるのだ。
ゆずさんも学んだことをアウトプットし、『心』の星を手に入れた一人である。
『子どものスポーツのすすめ』の中で印象に残っている話は何かと聞いたところ、「コーチ銀行の話が好き」と話してくれた。
この話は簡潔にいうと、コーチや身の回りの人に信頼の預け入れをすることが大切だという話なのだが、ゆずさんは
「真剣に練習に取り組むことが預け入れになる」と自分の行動次第で信頼の預け入れができるということを話してくれた。
また、「自分が思っていることと他の人が思っていることは違うこと、自分の見方と他の人からの見られ方が違うことを学んだ」
と話し、人からの見え方の違いといったそれぞれの見え方の違いを学んだゆずさんの世界観を大きく拡がったことだろう。

そして、ゆずさんからは人に対して何かをすることではなく、自分のできることに集中するということを理解している主体的な態度を感じ取ることができ、『子どものスポーツのすすめ』で伝えたい大切な部分について理解を深めているようであった。
頭では分かっていても、言葉にしたり行動に表すことは簡単ではないが、ゆずさんは今後も主体的に行動し続け、歩みを止めないだろう。
『迷いなく一つの目指す道を見つめる』
「引っ込み思案の娘が、バスケになると人が変わるように仲間とコミュニケーションを取れるようになりました」
ゆずさんの変化の様子に、お母さんのさゆりさんはバスケができている環境に感謝の言葉を述べた。
ゆずさんがバスケットボールを始めたのは小学1年生。
もともと引っ込み思案だったゆずさんはバスケットボールを始めて変化を見せていったという。
自分から意見を述べ、仲間とコミュニケーションを取ったり、練習の中では自分からペアを申し込み共に切磋琢磨する。
そんな姿を見ることができるようになったそうだ。
そんなゆずさんの周りには良き仲間が集まり、次第に友達も増え、バスケットボールをする環境により潤いが生まれて、楽しみながらバスケットボールをすることに集中できているのである。


「ディフェンスが好き。ボールマンのボールをカットして速攻に行けるのが楽しい」
と話してくれた、ゆずさんの目指す選手像はプロバスケットボール選手の「吉田亜沙美選手」と「川村勇樹選手」だそうだ。
意気込みやお世話になっている人達に伝えたいことは何かを聞いたところ、
「プロ」という2文字の単語が真っ先に浮かび、それを力強く伝えてくれた。
ゆずさんが最後に語ってくれたメッセージの「プロ」という強い言葉から、ゆずさんがプロを目指していくという強固な意志を感じる事ができた。
この2文字を語ってくれたゆずさんの目に、迷いはなかった。

名前:高野ゆず(タカノユズ)
生年月日:2009年3月25日生まれ
出身:千葉県八千代市
PHOTO_萱沼 美穂TEXT_萱沼 美穂