知識を手に入れることは簡単そうで難しい
インターネットで
「バスケ ゴール下 スキル」と調べると、約650,000件もの検索結果が出てきます。
このようにインターネットで調べれば多くの参考になる情報に辿り着けるように、現代は情報が溢れる「情報化社会」と呼ばれています。
そして、情報化社会では誰でも多くの知識を手に入れることが可能な社会です。
Aさんはゴール下のスキルの知識を20持っていて、Bさんは5持っているとします。
まず知識に差があるのは歴然です。
知識の差がビジネスの成果の差につながる現代、成果を上げるのはAさんでしょう。
誰にでも情報や知識が簡単に手に入る現代でこの差が生まれてしまうのはなぜでしょう。
それはとても単純なことで、自分から知識を得ようとしているかいないかの差です。
情報化社会の中で知識を手に入れようとすれば簡単に手に入るでしょう。
しかし、自分から知識を手に入れようとする機会をつくり出そうとしないことがそれを難しくさせているのではないでしょうか。
知識は自分から手に入れようとしないと手に入らないものです。
自分にとって必要な知識が自然に入ってくるということはないでしょう。
知識を手に入れる機会は自分自身でつくり出していくのです。
この機会は第三の習慣「重要事項を優先する」でも紹介した、
緊急ではないが重要度が高く、自分が時間をつくり出さなければならない領域になります。
学校に通っていた頃は知的な「教育」を受ける時間がプログラムされていましたが、学校を卒業した後にそのような「教育」を受ける人はまれです。
自ら学ぶ時間をつくり出そうとしない限り、知識を得ることは難しくなります。
あらゆる側面で知識が要求される社会に生きているにもかかわらず、新たな知識を得ようとするかしないかが知識の差であり、成果の差になるのです。
そして、知識を得ようと行動することでさらに自分が持っていた知識が深まり、広がっていきます。つまりその行動が知性、知的側面を磨くことにつながるのです。
学校に通いプログラムされた中で知識を身につけなくても、普段の生活の中で知識を磨いていくことはできます。
例えば、
・優れた書籍を読むこと
・書くこと
・スケジュールや計画を立てること
これらは普段の生活の中で行うには決して難しくないことだと思います。
優れた書籍を読むことは自分の精神を高め、養ってくれます。
また、多くの偉人の思考や知識に触れることで自分の価値観を拡大し、社会に対する理解を高めることができます。
さらに理解しようとして読むことでより効果を発揮します。
ただ気をつけることは、自分の価値観に固執しないこと、自叙伝を持ち出さないことです。
書くというのは、自分の考えや経験、思いつき、学んだことなどを日記などに書き留めることです。
自分の考えていることについての明瞭性や正確さの向上、客観的に見つめたりもできます。また、言葉による表現力を高めることもできます。
手紙を書くことも自分の考えを明確に伝えたり、論理的に展開し、表現力を向上させるのに役立ちます。
そして、スケジュールや計画を立てることは想像力や心象化といった力を働かせてくれます。
目的を持ってその目的を達成するために知力が働きだします。
しかし、多くの知識を手に入れ、それに慢心していては知性、知的側面を磨くということにはならないのです。
また、この情報化社会の中で知識を多く持つこと自体が差にならなくなってきています。
「持ち合わせている知識をどのように扱うのか」
扱い方によっては知識がより上質なものになったり、消え失せてしまうことになります。
7つの習慣の目的は、長期的な効果性を発揮することです。
次回、知性、知的側面を磨くことについてさらに考えていきたいと思います。
自分の信じるものを疑い続けて信じるのか、自分の信じるものを疑わず信じるのか、より影響力の大きいのはどちらでしょうか。