マスターマインド集団が奇跡を起こす
相乗効果を発揮するためには、達成したい何かに向かって一人ひとりが持つ可能性をそれぞれが十分に引き出し、それを互いに連携、補完し合うことが大切になります。
ビジョンの無い中、私たちは何に向かって行動を起こして行けばよいのでしょうか。
共通したビジョンが組織にあるからこそその組織は同じ方向に向かって相乗効果を発揮する準備ができるのではないでしょうか。
共通したビジョンを持ち一人ひとりが互いに影響し合う集団を「マスターマインド集団」とよびます。
マスターマインドとは、
『二人以上の、統一した願望や目標を持った人間の集まりのことであり、また、それらの人々の間で行き交う、波長の合った思考のバイブレーションのこと』をいいます。
組織がビジョンを共有し相乗効果を発揮しようとするとき、必ず私たちは自分とは異なる意見に出会うはずです。
意見の相違点は「障害」なのでしょうか。
意見の相違点は、「障害」ではなく「機会」と捉えるのが良いでしょう。
この「機会」を得ることができなければ、第3案の奇跡に出会うことはできません。
完全に同じ考えの人が二人いても思考のバイブレーションは起こりません。
また、完全に意見が違う二人が協力する気がない場合も同様です。
組織で相乗効果を発揮するためにはまず「相違点」を認め、それを尊ばなければなりません。
周囲の意見に耳を傾け続けることがマスターマインド集団を作り出すのスタートラインとなります。
人にはそれぞれ得意なことや不得意なこと、仕事や役割に対する取り組み方に違いがあります。
文章で人に伝えることが得意な人もいれば話が得意な人もいるようにです。
この違いというのは誰かが勝っているということではなく、単に「違いがある」ということです。
自分と他人を比較して、他人の優れた部分がよく見えてしまいますよね。
自分と他人を比較して優劣をつけてしまうこと、それは
「lose-Win」または「Win-lose」の考え方になっているのではないでしょうか。
「Win-Win」の関係を築くためには、お互いがそれぞれの違いを尊び、自分と他人の違う部分に誇りを持つべきなのです。
他人に溶け込んで皆と同じになる「同一」と
自分と他人の考えを高いレベルで相互に補完し、融合する「一致」。
マスターマインドをつくり出す集団はどちらを選択するでしょうか。
お互いの相違点を尊び、相乗効果的コミュニケーションを根気強く続けられる組織がマスターマインドをつくり出し、一人では生み出せなかった奇跡の第3案に出会うことができるのです!