
かなりご無沙汰してしまいましたが、執筆関係もひと段落しつつあるので、徐々に更新を再開していきたいと思います。
まずは、昨今話題になっている「ミニバスのゾーンディフェンス禁止」論について僕の考えを書いてみたいと思います。
この件に関してネット上でも賛否両論出ていますが、僕は「賛成派」です。
なぜなら、ルールは「力学」だと考えているからです。
例えると、バックパスがルールとして設定されていないミニバスでは、子ども達は特に違和感なくバックコートにパスを戻したり、ドリブルで戻ったりします。
しかし、中学生になってバックパスというルールの環境に入ると、バックコートにボールを戻すことはしなくなります。バックパスというルールが、選手達の行動を変える力学になっているのです。
もちろん、ルールを定めてもバックパスが0になることはありません。
しかし、バックパスをしないようにしようという力学が選手達に働くのは間違いないのです。
悪意を持ってルールを犯すという意味では、犯罪に対して法律があることも、同じように力学です。
法が定められたからといって犯罪が0になるわけでもなく、巧妙な犯罪も出てくるかもしれませんが、法自体は犯罪行為を抑える力学になっているのです。
つまり、ゾーン禁止というルールも、力学として捉えれば良いのだと思います。
このルールを施行することで、ルールがなかった頃に比べて力学が働きます。
その力学によって何が起こるのかというと、「安易なエリアゾーンの駆逐」です。
ここに、ゾーンディフェンス禁止というルールの意味があると思っています。
ルールの目的が、ゾーンを使うチームを0にすることだと捉えてしまうと、色々な反対意見が出てくるのかもしれません。
次回以降、ゾーン禁止反対派の方々の意見も整理しながら、このゾーンディフェンス禁止賛成意見の要点を整理してみたいと思います。