
岩田塁さんが編集者で、栗野譲さんが翻訳者の「リレントレス 結果を出す人の13の法則」を読み終えました。
リレントレス 結果を出す人の13の法則/スタジオタッククリエイティブ
どちらかというと本はじっくり読むタイプなので、時間がかかってしまいましたが、トップアスリートの世界の深さ、ダークサイドを感じることが出来て面白かったです。
この本、指導者(特にジュニア期の指導者)の方が読む場合には注意が必要ですね。
クリーナーのような選手を“育てたい”と思う人も出てくるんじゃないかなと思いますが、おそらく、ある指導者に育てられたからクリーナーになれましたというクリーナーは存在しないんだと思います。
クリーナーはあくまで指導される前からクリーナーであり、指導されて作られる存在ではないでしょう。
おそらく、どんな指導者に出会ってもマイケルジョーダンはマイケルジョーダンになっただろうし、コービーはコービーになったんだと思います。
出会った指導者によってすごいコービーになるか、素晴らしいコービーになるかというような違いにはなりうると思いますが。
となれば、我々にできることはクリーナーのような気質がある選手のリレントレスになる可能性をつぶさないことでしょうか。
あくまでも競争の世界で戦うアスリートの分野についてが土俵となる本ですが、ビジョナリーカンパニーの「第五水準の指導者」にも相通ずるところがあったので、指導者としても経営者としても読んでいて面白かったです。