コーチ銀行と信頼残高

ボールを忘れたラックちゃんと、ボールを失くした猫丸にはやさしい言葉をかけたコーチですが、エルくんに対してはとても厳しく言葉をかけました。

前回のお話「なんでぼくだけ怒られるの?」

コーチ「どうしてコーチはエルくんに対してだけ厳しかったのかな?

一緒に考えてみよう。なにか心当たりはないかな?」

エル「心当たりか…。

ぼく、練習は一生懸命頑張っているよ!

あ…でも、昨日は少し練習に遅れちゃった。

そういえば、前にはバッシュを家に置いてきてしまってお母さんに届けてもらったことがあったな…🙁

コーチ「エルくんが一生懸命練習していることは、コーチ達もよく知っているわ✨

でも、忘れ物を何回もしたり、約束を守れなかったりしたことでコーチ達の信頼残高の引き出しをしてしまったようね😯」

エル「信頼残高を引き出した?どういうこと?」

コーチ「みんなは大切なお金を銀行に預けるよね?

コーチの中にも銀行があるの。

みんなの信頼が預けられている銀行よ😊

その信頼がどれだけ貯まっているのか、これが信頼残高☝🏻

エルくんが一生懸命練習していたことは、コーチ達の信頼残高を増やしていたわ✨

だけど…」

エル「ぼくが忘れ物をしたり遅刻をしてしまったことは、コーチの信頼残高を減らしていってしまっていたってことだね…。」

コーチ「みんなの信頼残高を見てみようか😊」

エルくんの場合

ラックちゃんの場合

ねこ丸の場合

エル「一生懸命練習をすること

友達にやさしくすること

チームのためになること

約束を守ること

うん、もしチームメイトがいつもぼくに優しくしてくれたり、ちゃんと約束を守ってくれたりしていたら、少しの失敗は許せちゃうな🤔」

コーチ「エルくんが言ったように、信頼銀行はコーチだけにあるものではないのよ☝🏻

仲間や家族、みんな持っているの。もちろん、自分にもね😌

チームメイトや友達と良い関係でありたいと思っているなら、お互い信頼残高の預け入れをすることが大切だね💡」

エル「だけど、ただ信頼残高を貯めるためだけに良いことをするっていうのはな〜🤔」

コーチ「こういう言葉があるわ。

自分がしてほしいと思うことは、何よりもまず自分から人にそうしてあげること。

そして、自分がしてほしくないことは、決して人にもしないこと。

信頼残高を貯めることが目的なんじゃなくて、いいチームになること、友達といい関係を築くことが目的になっていれば、自分が何をしたらいいかがわかってくるはずだよ☝🏻

信頼残高を貯めるのが目的になってしまわないようにね😊」


エル「なるほどな💡

同じ失敗を繰り返していたら、ぼくのことを失敗を次に活かせない選手だって思われちゃって、みんなにも迷惑かけちゃうもんな。

ぼくはまず、忘れ物をしちゃったことをしっかり謝って、次に同じことを繰り返さないようにしないと!」

コーチ「まずは自分の行動、態度、姿勢に目を向けてみる。とてもいい心がけね😊

でも、信頼残高を増やしているはずなのになかなか認めてもらえない、仲間といい関係が作れない、自分だけがいつも冷たくされるということもないとは言い切れないよ。

きっと、人それぞれ信頼残高の貯まり方には違いがあるの。

自分は預け入れをしているのに!😣って思うかもしれないわね。

でもね、信頼の預け入れをしている限り、成果が目に見えなくても必ず君のがんばりは誰かが見ているよ😌
このことを信じてコツコツと預け入れをしていけば、エルくんの周りにはいっぱいすてきな仲間が集まってくるわ👍🏻✨」


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