子どもを強くする親

鈴木良和のブログ






たくさんの方に、「ブログを読んでます」との声をかけていただけるようになりました。


本当にうれしいです!

読者の方には特に保護者の方や指導者の方が多いので、今回は僕が時々保護者対象で講演させていただいているテーマ、「子どもを強くする親」について、少しご紹介できればと思います。


子どもを強くする親に必要な3大テーマとして


①子どもを「自ら考え工夫する選手」にするために親ができることは何か


②人や周りの環境が良くなれば、自分はよくなると思っている選手は成長しない


③自信と謙虚さのバランスを育てる~過信もダメだし、勇気がないのもダメ~


この3つについてお話しするようにしています。

「少しずつこのテーマについてご紹介していきたいと思います。


■自ら考え、工夫する選手に育てる

選手にとって、「自ら考え・工夫する能力」は非常に重要です。

この能力がなければ、子どもたちは与えられた分以上に成長することができません。


良い選手は、コーチや練習、環境から与えられた分以上に、多くのことを発見し、吸収し、自らの力で自分自身を成長させていきます。

「自ら考え・工夫する選手」に子ども達が成長していくうえで、家庭での教育が大きな影響を与えます。

子どもの「自ら考え・工夫する能力」を奪っている張本人が、その親御さんである場合もあるので要注意です。


ポイントは以下の3つです。


1.決断の機会を奪わない


2.失敗する前に助け過ぎない


3.「かわいそう」を履き違えない


◆1◆決断の機会を奪わない

たとえば、レストランで何を食べるかを選んでいるときに、なかなか決められない子がいます。

そういう子の保護者の方ほど、「これでいいじゃない」といって子どもが食べたいだろうものを提案し、決めてしまいます。

いつまでも、その子は自ら決断するということを経験できないのです。


「だって、うちの子は何を決めるにも時間がかかるから」 と、その保護者の方は言うのですが、だからこそ、自ら決断するということを少しずつでも経験させて、訓練していく必要があるのです。

自ら考え、工夫する選手になるためには、「自ら選択する」という習慣が必要です。


自ら選択するという意識が、責任感につながります。

Responsibility(責任)という単語は、response(反応)を選べるability(能力)という組み合わせでできています。

自ら選択することを経験していかないと、自らの決断に責任を持つという、主体性のある選手にはなれません。

主体性が無いということは、誰かが何かをしてくれると期待する選手になるということです。


つまり、自ら作用するのではなく、作用される選手になってしまうのです。

レストランのメニューに限らず、子ども達がなるべく自ら決断し、行動にうつせるように導くことが重要だと思います。

もちろん、学校の進路など、難しい決断には大人の助言は必要ですが、可能な限り子どもが自ら決断し、選択する経験をつませてあげることが大事なのではないかと思います。











 

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