
良いコーチになるためにどうすれば良いか。
子どものスポーツに携わる指導者の皆さんは色々な考えをお持ちだと思います。
そのどれもが正しかったりするでしょうし、もしかしたら場面や相手によっては正しくないということがあるかもしれません。
指導の受け手は子ども達であり、保護者の方々も関わることですから、正しい指導という唯一の正解なんてないのでしょう。
そう考えると、われわれはむしろ、悪いコーチとはどんな像なのかを知ることが大事なのではないでしょうか?
はっきりと“悪いこと”だと分かっていることをしないというだけでも、十分に良いコーチに近づけるのかもしれません。
ということで、悪いコーチの第一弾としてまずは子ども達が『信頼できないコーチ』と言うのはどんなコーチなのか、考えてみました。
これまで多くの相談が寄せられてきた中で、僕が感じた子ども達の思いを整理してみたいと思います。
★言動不一致★
一番よく聞くのはこのパターンです。
「コーチは言っていることとやっていることが違う!」
●子ども達には遅刻はするなと言っておきながら、自分は堂々と時間にルーズに体育館に現れる
●練習は集中してやれと言っておきながら、練習中にぜんぜんコートに集中していない
●明日試合に出すぞと言ってたのに、結局出してもらえなかった
などです。
こういった言葉や行動を子ども達はしっかりと見ています。
コーチ側からみると大勢の子ども達ですが、子どもにとって見ればたった一人のコーチです。
それだけ見られているし、一つ一つの行動や言動、態度が子どもたちに映っているということを忘れてはいけないと思います。
そして、守れない約束はしないこと、約束したことは必ず守ることがとても重要だと思います。
子どもとの約束だからと軽く考えていると、ついついないがしろにしてしまいます。
子どもは大人のように「まあ、あなたにも事情があるのでしょう」などと解釈してはくれません。
相手が子どもだからこそ、「嘘をつかない」、「言ったことは守る」といった当たり前のことを当たり前に。
肝に銘じたいと思います。
皆さんにとって、悪いコーチ、良くないコーチとはどんなコーチですか?