一流の技術が身につくまでの練習回数

鈴木良和のブログ


スポーツ技術の指導 (コーチング・マニュアル)/大修館書店

100万回やるためには、毎日300回を約10年間でようやく達成できます。

ジョーダンのシュート、メッシのドリブルワーク、イチローのスイング、一流の技術をもつスポーツ選手はきっと100万回を超える練習を繰り返しているのでしょう。

それでは、子ども達がこの領域に達するために大人の指導者は何をするべきなのでしょうか。

がんがんやりこませることも時には重要かもしれません。

しかし、やらされている練習が100万回も続くのでしょうか?

何で練習しないんだ!と外から強制されながらの300回の練習は、子どもにとって精神的にもきびしいものになると思いますが、「そろそろやめれば」といわれてもバスケをし続けるような状態なら、毎日300回のシューティングも、毎日300回のハンドリングも、毎日300回のドリブルも、無理なくやり続けられるのかもしれません。

そのスポーツが楽しい!うまくなることが楽しい!活躍できることが楽しい!ボールをさわっているだけで楽しい!そんな状態に子ども達を導くことができたら、子ども達は毎日ボールをさわるようになるかもしれません。

テレビゲームよりも、友だちとの長いメールのやり取りよりも、お笑い番組よりも、何よりもバスケットボールが楽しいと言ってくれるように、導けたらいいなと思っています。

この100万回の数字を知ってから、もっともっと、バスケットボールの楽しさを伝えられるようになりたいと思いました。

もちろん、子どもたち全員がそんな風になってくれるなんて理想かもしれません。

でも、我々が努力しなかったら100人に一人しかバスケに没頭しなかったかもしれないのが、100人に二人に増えるだけでも、価値があると思いませんか?

こういう話はきれいごとになってしまうのであまりブログなどで大袈裟に書くことではないかもしれませんが、自分への再認識も込めて、書いてみました。


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