「ミミズの穴」とバスケットボール

鈴木良和のブログ







皆さんこんにちは!鈴木です。

皆さんはミミズという生き物がどのように暮らしているかご存知ですか?知ってのとおりミミズは粘膜に覆われたヌルヌルする生き物です。

そのミミズが自分の住む穴を掘ったときに必ずすることがあります。

それは穴の出口を葉っぱで塞いでしまうのです。

なぜならミミズは湿気が大好きで乾燥を嫌います。そこで穴の出口を塞ぐことで穴の中の湿気を保とうとします。


それを観察していた生物学者ダーウィンはミミズを家に持ち帰り、ケースの中で育てました。

ミミズは外の時と同じように穴に葉っぱでふたをして乾燥から身を守りました。

するとミミズはいつの間にか穴の出口を葉っぱで塞ぐことをやらなくなりました。そうです、塞ぐ必要がなくなったのです。

ここから分かることは、「行動は環境によって決まる」ということです。バスケットボールに置きかえると、プレーヤーは試合中常に周りの環境をによってプレイを選択することが自然であるということです。

ディフェンスの手が目の前にあるのにシュートを打つプレーヤーは環境に即した行動がとれていないと言えます。


★周りの環境が大切


僕の恩師である日高哲朗先生がうちの指導員から、「練習量の少ないプレーヤーがミスを減らすためにはどうすれば良いのか?」とアドバイスを求められた際に、このミミズの話をし始めました。

この話を聞いていた私は最初、「ミミズ?バスケの話をしているのに、なぜミミズ?」と驚きを隠せませんでした。

しかし話が進むにつれ、ミミズの話がバスケットボールのプレーの話へとつながっていったときに私はとても感銘を受けました。

「環境(周りの状況)を考えないでプレーをしてはミスが起こるのは当たり前。プレーヤーには常に環境を考えてプレーをするよう強調すると良い。」

という事だったんです。


★聞きたくなる話し方

まったく違う分野の話の題材を持ち出して、バスケットボールと結びつける。

子どもに何かを伝える際、子どもの関心を引くことがとても大切です。どんなに良いことを伝えようとしても子どもの関心がなければ伝わりません。また子どもがそれを忘れてしまっては伝えたことになりません。

そして自分の状況をすべて外的な要因(他人・環境)のせいにしてします。


大切なことは子どもが「この人は何を話すんだろ~」と興味を引くこと。そして一度聞いたら絶対に忘れないような記憶に残るエピソードとして話をしてあげることです。




子どもに分かりやすく、子どもたちが聞いていてのめり込んでしまうような話し方が子どもを指導する人にとって重要なのだと思います。






 

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