懐かしの「だつ僕運動」

鈴木良和のブログ







皆さん、だつ僕運動って知ってますか?

知らなくて当然、この言葉は水野指導員が考案した造語です。

何のことかというと、今から5~6年前にとある指導先で生まれた言葉です。


まず、その話に行く前に、僕たちがよく子ども達に紹介している
「主体的な言葉」と「反応的な言葉」について、まずは皆さんに簡単にご紹介しておきます。


★反応的な言葉


・どうしようもない

・~しなくてはならない

・○○でないとだめだ

・○○でさえあったら


★主体的な言葉


・他の案を考えよう

・~することに決めた

・○○の方がいいと思う

・私が○○をする




反応的な人の言葉は、自分の責任を否定するものが多いです。

「時間がないからできないよ」(時間の制限が自分をコントロールしている)

「コーチがもっと~だったら、チームはうまくいくのに」(他の人の行動が自分たちを制限している)

そして自分の状況をすべて外的な要因(他人・環境)のせいにしてします。


ある日子どもたちが、言い争いをしていました。そこであるコーチが「どうしたの?」と理由を聞くと、

A「Bちゃんがパスしてくれない!」

コーチ「何でパスしないの?」

B「だってAちゃんが止まっているから」

A「だってBちゃんがドリブルばかりするからじゃん」

こんなやりとりがありました。そこでそのコーチは、、、

「2人の言いたいことは分かったよ。それじゃ、いま言ったことを『だって』という言葉を使わずにもう一度コーチに教えてくれる?」

とAちゃん、Bちゃんに伝えました。


「だって~」という言葉は、ほとんどがその後、そのことを他人のせいする言葉が続きます。


「だって~」という言葉を使わずに話をした時の方が主体的な考え方が出やすくなるのです。

そこで、そのコーチは2人に「だって」という言葉を使うのは控えようと話をしました。


これが『だって撲滅運動(通称:だつ撲)』です。


バスケットボールのようなチームスポーツに携わる子どもたちには、簡単に人のせいにするのではなく、自分の力でその環境を変えたり、チームメイトに自分の希望などを伝える能力が非常に大切です。


子どもたちにはスポーツを通じて、主体的な言葉を使えるようになってほしいと思います。






 

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