
<過去や未来より「今」>
★「今」が勝負(写真は先日行われたプレミアムキャンプの様子です)
僕の母校は茨城県つくば市立筑波西中学校です。
稲葉一行先生という、当時茨城県のジュニアオールスターの監督も務めていた先生が部活の顧問でした。
平岡富士貴先輩を擁して全国大会優勝を果たしたこともある名将です。
稲葉先生ご本人は野球経験者でバスケの経験が無いにもかかわらず、当時全国で最も強かった能代工業に勉強に行かれるなど、本当に「夢を叶える力」を体現されていた先生でした。
その先生のもと、僕の中学校時代の部訓が「今をがんばる」でした。
『TimeQuest』という本で過去に生きる人と未来に生きる人の話がありました。
過去に生きる人は「あのときこうしておけば」と後悔したり、「あの頃はよかった」と昔を引きずる人生を生きます。
時計の針を見てみてください。秒針が1秒1秒動いていますが、あの針が通ったところはもう過ぎてしまった時間です。この時間の出来事は誰にも変えることはできません。
あの針が進む先はまだ訪れていない時間です。この時間に起こることを誰も完全にコントロールすることはできません。あなたが唯一コントロールすることができるのは、その針が示しているその瞬間、その時だけです。
『TimeQuest』で非常に印象的だった話の内容です。他に読んだ多くの本が同じようなことを主張していました。それだけ、「今をがんばる」ことが重要だと主張する人が多いということだと思います。
★バスケットボールも同じ
バスケットボールの試合中も、まさに「今」が勝負です。次に起こりうる事態に対して「今」できることは何かを考えるからこそ、ヘルプポジションに移動するわけです。
次に起こりうる事態に対して「今」できることは何かを考えるからこそ、スクリーンアウトをするのです。
ミスをしてしまったことを引きずるのは「過去」に生きているからです。
ミスしてしまうかもしれないと緊張してしまうのは「未来」に生きているからです。
ミスしてしまったらそれを取り戻すために「今」をどうするかが重要です。
強い相手に「勝てないかもしれない」と未来を心配するよりも、その相手と戦うために「今」自分達が何をがんばるかが重要です。
「今をがんばる」良い部訓だったなとあらためて思います。
スポーツを通じて子ども達に伝えていきたいことのひとつです。
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