第348号 成果を得るために重要となる原則
新年度が始りましたね!
新しい環境に身を置く人
新しい立場になる人
4月になるとそれぞれの新しい生活が始まります。
新たな環境に身を置く人も、
今まで思うように成果を出してこれなかった人も、
「今年度は、成果や結果を出したい。」
だれもが思うことではないでしょうか。
皆さんは今年度、どんなことを成し遂げたいと考えていますか?
余談ですが、日本が4月を新年度として区切りにしているのは、「会計年度」や「学校年度」が主に関わってきているみたいですよ。
成し遂げたいと思ったことを達成するには、前回お話しした
「P/PCバランス」が重要となってくるでしょう。
その中の例えの話として、イソップ童話の「ガチョウと金の卵」から、P(performance)とPC(performance capability)のバランスについて考えました。
前回の話はこちら
では、簡単に振り返ってみます。
pは成果を意味し、PCは成果を得るための能力を意味していて、
pとpcのバランスが取れていることが成したいことを継続的に得るための原則になっています。
目先の成果に囚われすぎてしまうと、目標達成能力を磨くことが疎かになり、継続的に成果を得ることができなくなります。
また、能力を磨くことに時間を費やしすぎることになると、能力や達成できる資源は持っているのに、全然成果は上がらないという結果になってしまうということでした。
このP/PCバランスの考え方は、スティーブン・R・コヴィー氏が説いた『7つの習慣』の原則の一つです。
7つの習慣は効率性ではなく効果性の習慣であると言っています。
効率的に成果を得ることは、ときに資源を失ってしまいます。
長期的に最大の成果を得たいのであれば、資源と結果のバランスをとることが重要となるということです。
受験対策や資格取得試験の対策をするときに、
良い点数を取りたいがために、自分の「脳力」を高めることを怠り、ただ点を取るためのテクニックに走ってしまうと、結局本物の「賢さ」は手に入りません。
そして、継続的に成果を出し続けることは難しくなるでしょう。
短期集中で勉強をする「一夜漬け」という勉強法がありますが、
これはP/PCバランスを考えると、Pに集中した勉強法です。
成果を得たい、結果を出したいと考えたときに、このpに集中した取り組み方では難しいでしょう。
この勉強法では、重要な能力となる「思考する力」は高まりません。
暗記をする、答えを覚えるといった勉強法をして知識を蓄え、良い大学に入り、良い会社に就職したものの、思考力がなかったらその場で活躍することや成果をあげることは難しくなるでしょう。
ただ言われたことだけはこなせるが、自分で発想したり、柔軟に対応したりといった「知恵」に乏しい人間になってしまいます。
Pばかり高めるような勉強法ではなく、考える力を高めることが重要になります。
問題の答えを覚えるのではなく、答えを導き出す方法を見出す力を身につけることがPCを高めることではないでしょうか。
1から10まで教えてもらえないと行動できない人間より
1の説明で10を考えられる人間になれるように、PCを磨く時間を大切にしていきたいものです。
もう一度考えてみましょう。
あなたが求めているPはどういったものでしょうか?
そのためにはどのようなPCが必要で、
また、そのPCを達成するためにはとういったリソースが必要でしょうか?
皆さんが成し遂げたいことのための、少しのスパイスとなればいいなと思います(^^)