鈴木良和のブログ



ブログの最初の記事として何を書こうかなと考えて・・・やっぱり、この人のことを書かないとですね。





John Woodenコーチ

僕が最も尊敬している指導者です。

なぜ、このコーチにそこまで魅かれているのかというと、僕が子ども達にバスケをおしえるようになって、大きな疑問にぶつかっていたからです。



僕の活動はなぜか3月生まれの教え子が多かったのですが、小学生くらいだと、3月生まれは4月生まれに比べてやっぱり成長が遅いので、体格的に劣っていたり、身体能力的に劣っていることが多かったです。

そういった子達が、毎週毎週一生懸命練習していて、本当に努力を重ねて練習をしていても、試合に勝てなかったり、そもそも試合に出してもらえなかったり、地域の選抜選手に選ばれなかったり、という現状を目の当たりにしてきました。

努力すればかならず夢はかなうなんて、そんな簡単なことじゃないっていうのは分かっていますが、それでも努力している子ども達が、その努力を認めてもらえなかったり、成果につながらずに悔しそうにしている姿を見ていて、僕の中にも悔しさや残念な感覚というのが積みあがっていました。

きっとどこかに「勝利」や「スタメンになること」、「選抜に選ばれること」といったことが『成功』という価値観に縛られていたんだと思います。

勝利こそが成功だとしたら、僕の関わった子達はほとんどがどこかしらで失敗で終わっていました。

オールスターに選ばれるような選手もいましたが、そういった選手以上に努力している選手、自分の可能性を最大限に高めている選手がいました。

しかし、身体が小さいために試合で他のチームの成長が早い選手にスピードで圧倒されたり、選抜には選んでもらえなかったりというのを見ていて、選手として成功するというのはどういうことなんだろう?

特に、プロでもない、ジュニア期の選手達にとって「成功」とはどんなことなんだろう? そんな疑問を抱えていました。

また、僕たち指導者が指導に「成功」したと言えるのは、教え子たちが勝利した時なのだろうか? ジュニアオールスターの教え子を輩出した時なのだろうか?そんなことに疑問を持っていました。

当時、ホームページで教え子がジュニアオールスターに入りました!って書いているのを見たりすると、なんとなく違和感を感じていたんです。

日高先生という僕の恩師(日高先生についてはまた後日ブログに書きます)からは、「俺が教えたから選手がうまくなったなんて考えは傲慢だ。」というニュアンスの話をしていただいたことがありました。 (もちろん、指導者の影響がゼロだと言っているわけではありません。)

確かに、俺が教えたからオールスターになったっていう考えは、その選手に関わったほかの指導者の影響や親の努力などを無視している考えだなと思いましたし、そんなことを言うなら関わった教え子全員をオールスター選手レベルにまで育てられてるのか?と思うわけです。

だから、指導者としての「成功」っていうのがなおさら僕にとって難しい問題でした。

その時、ある方からJohn Woodenコーチの「育てる技術」という本を紹介してもらいました。





このWoodenコーチのことを調べると、なんと10回もNCAAで優勝している、20世紀で最も成功をおさめたコーチだと言われていました。その人が書いた本にこう書いてあったのです。

「Success is peace of mind which is a direct result of self-satisfaction in knowing you did your best to become the best you are capable of becoming.」 『成功とは、自分がなれるベストの状態になるために最善を尽くしたと自覚し、満足することによって得られる心の平和のことである』



これだ!って思いました。もし試合で負けてしまったとしても、選抜に選ばれなかったとしても、 その選手がなりうる最高の自分になるためにベストを尽くせたとしたらそれは成功と呼べるものなんだ!

逆に、試合に勝ったとしても、選抜に選ばれたとしても、手を抜いたり、ベストを尽くすことを怠った時にはそれは成功とはいえないんだ!

自分の中に衝撃が走るような感覚でした。それ以来、僕の指導者としての成功の定義はこれです。



「ジュニアの指導者としての私の成功は、選手一人一人がなりうる最高の自分になるためにベストを尽くせるように、指導者としてベストを尽くせたかどうかで決まる」

僕は、バスケットボールの家庭教師という活動を通じて、このJohn Woodenコーチの考えを、 ジュニアの指導者の方々に広く伝えていきたいと思ってます。



がんばります!!