しかし、私はこの震災から「家族がいる幸せ」や「家がある幸せ」というのを改めて感じたし、何より「生きる喜び」というものを実感することができました。家族を亡くしたり、家がなくなったりした人たちよりどんなに恵まれているかを感じました。
これは、僕の中で印象に残っている、東日本大震災で被災したある中学生が書いた作文の一部分です。
そこに仲間、友達、家族がいること。
バスケの勉強ができること。
自分の居場所があること。
食べ物飲み物があること。
自分に命があること。
当たり前だと思っていることは、ありがたいことなんだって思います。
明日の3月11日で、東日本大震災から9年が経ちます。
ぼくは、忘れることが一番悲しいことなんじゃないかなと思います。
なぜなら、忘れてしまったらその時に感じた悔しさや無力さはまた繰り返されてしまうからです。
そのときに亡くなった人達は、また同じことを繰り返してほしくないと思っているだろうし、きっと悲しみます。
もう二度と同じ悔しさ、無力さを感じたくないです。
「あの時、こうしておけば…」
と後悔しても、過去は変えられないし先に進めません。
これから先のことを恐れていたら、何もできません。
僕たちにできることはたくさんあると思います。
今自分ができることを考えて、今こうやって作文を書けていることに感謝をしたいです。
大好きなバスケを教えてくれたコーチ、ありがとう。
いつも一緒にバスケの話をしてくれるラックちゃん、じゃっぴ、ありがとう。
鉛筆を作ってくれた人、ありがとう。
そして、そんな大好きなみんなのためにできることをたくさん考えて、これからも毎日全力を尽していこうと思います!
エルトラック エル