
まもなく消灯時間が迫っている病院のロビーにて。
日本のジュニアの現場は変革の時期を迎えています。
これから最も難しい選択を迫られるのは「保護者」の方です。
子どもたちがバスケットボールをする「場所」を選べるようになる時代。
いままでは、そこに住んでたからそのチームしか選択肢がありませんでした。
これからは、チームを選べる環境が増えていくと思います(地域差はもちろんありますが)。
選択肢があるということは、自由と責任がついてまわるということです。
特にジュニア期は、「勝っているから良いチーム」というわけでもないので、
勝ち負け以外の部分でもチームを選択しなければなりません。
先日、あるユースチームの練習に見学に行きました。
そのチームのヘッドコーチに聞きました。「勝利と育成はどちらを重視しますか?」
彼は即答で「100%選手の将来を優先です。」と答えてくれました。
そして、彼が選んでいる練習メニューやコンセプトは、まさしくその理念に合致していました。
彼のチームづくりは、もしかしたら、しばらく期間勝利から遠ざかるかもしれません。
でも、彼の理念ならば必ず将来良いチームを作るし、選手の将来にも良い影響を与えるだろうと思いました。
自分の子どもは、ここに預けたいなと感じるくらい、理念に共感しました。
勝ち負けだけでチームを見ると、こういった側面を見逃してしまうのです。
子どもをチームに預ける時には、ヘッドコーチの理念、哲学を聞くことをお勧めします。
でも、口で言っていることと実際にやっていることが違うケースもあるので、
そのチームの
・練習内容
・コーチの言葉がけ
・試合の時の選手起用
など、しっかりと観察することが重要です。
コーチとしても、これからは選ばれる時代。
育成年代のコーチとして、勝利を超えた理念がより求められていくのではないでしょうか。