第338号 見方が変わるということ
前回の習慣の話の中で、
「習慣を変えるためには、自分がある考え方で物事を捉えてしまっていることに気づくことが必要になる。
そしてその自分自身の物事の捉え方や考え方、行動について省みて何か気づくことがあると、物事の捉え方や考え方の転換が起こり、行動を変えることができる。」
という話をしました。
この当然と思っていた物事の捉え方や考え方、価値観が変わることを、私たちは「パラダイムシフト」と言っています。
悪い習慣を断ち切るきっかけになるパラダイムシフトはどのように起こるのでしょう?
ここで、ある軍艦と戦艦の話を紹介します。
…
訓練戦艦に属する二隻の戦艦が軍事演習のため数日間にわたり航海をしていた。
天気は嵐。
視界が悪く、断片的に霧もかかっていたため、艦長とブリッジの見張りは状況を見守っていた。
見張り「われわれの進行方向に光が見えます。」
艦長「停止しているのか、船尾の方向に動いているのか」
見張り「停止しています、艦長」
艦長「衝突の危険があるな。信号を出そう」
艦長は信号手に命じた。
艦長「その船に対し、信号を出せ。衝突の危険があるため、二十度進路を変更せよ」
相手からの信号が返ってきた。
?「そちらの方が二十度進路を変えるよう助言する」
艦長「信号を送れ。私は艦長だ。二十度進路を変えるように」
?「こちらは二等水兵だ。そちらの方こそ二十度進路を変えるように命令する」
艦長は怒りだし、
艦長「なんと生意気な二等水兵だ!信号を送れ!こちらは戦艦である!二十度進路を変えろ!!」
と叫んだ。
二等水兵「こちらは灯台である」
灯台に向かって進行していた戦艦は進路を変えた。
艦長は、前方の光が同じ船だという考え方を持っていたため、自分が進路を変えるということをしませんでした。
しかし、相手が灯台だということが分かると自ら進路を変えました。
つまり、パラダイムシフトが起こることで、行動も変わってくるのです。
心が変われば、態度が変わる
態度が変われば、行動が変わる
行動が変われば、習慣が変わる
習慣が変われば、人格が変わる
人格が変われば、運命が変わる
運命が変われば、人生が変わる
当然だと思っていたことに目を向けて疑問を持ってみると、
パラダイムシフトが起こるきっかけになるかもしれません。
このパラダイムシフトが起こると人生までも変えてしまうことができるんですね。