第324号 注意力
みなさんはガリレオ・ガリレイをご存知でしょうか。
有名なところでいくと「地動説」、「振り子の等時性」を見つけた学者さんです。
天文学、物理学といった難しい話をするわけではありません。
ガリレオはまさに「注意力」を身につけている人物だったということです。
ピサの大聖堂の大きく揺れるランプを見ていた。
「あー。ランプが揺れているな。」
と、何気なくただ思うだけでしょう。
しかしガリレオはそのランプの揺れ注意深く観察し、大きく揺れても小さく揺れても往復する時間は変わらないということにふと気づいたのです。
それを自分の手首の脈をとり時間を計って確認したそうです。
目の前のものごとをぼんやりと見て、人の話を受け身で聞き、何気なく生活しているような注意力散漫な人にはこのような発見はできないでしょう。
ガリレオは
「見えないと始まらない。見ようとしないと始まらない。」という言葉を残しています。
ただ、こんなにすごい発見をしようという話ではありません。日常の中でも注意力のある人とない人では学べる量が大きく変わってくるのです。
目の前のものを「観て」、人の話を「聴いて」、それに「没頭する」。
そうすることで自然と気づきが生まれ、疑問をもち、考え始めることができるのではないでしょうか。
注意力を身につければ、どんな環境であっても知識を得ることができます。
私たちが目指しているなりうる最高の自分になろうと努力するとき、それがずっとたやすくなります。
絶えず自分を観察して自分の弱点をすぐに見つけ、それに応じて直したり利用したりしましょう!