バスケのかてきょコラム~第315号~

第315号 子どもが自分で考えてルールを破る

言われたことだけを行うことが習慣になった選手は自分で考えて行動する場面が減りますよね。
しかし、言われたことを確実に遂行できる能力ももちろん大切です。




バスケットボールの練習で、パスを5回してからシュートに行くというルールでオフェンスの練習を行ったとします。
そこで、ルールを破りパスを3回回したところでシュートを打った選手がいました。




これはルール違反ですが、その理由が「そのタイミングでノーマークになったから」だとすればどうでしょうか?
目的はシュートを決めることなので、チャンスを逃さず判断をしたのはむしろ正しいのではないでしょうか?




パスを5回してからというルールで練習をすると、パスが来ると分かっているディフェンスはパスを出させないように守りますよね。
そのようなディフェンスに対して正確にパスを出せる練習ももちろん大切です。
ですが、試合で同じ状況になったらパスではなく、シュートに行った方がいい場面もあります。




日本人は言われたことをしっかり守る、人の期待通りの行動を取ることが得意です。
スポーツを通じて子どもの成長に貢献する場合、「敢えてルールを破らせる」というのも一つの教育です。




ただし、こういったことを伝えていったことにより規律の弱い組織になってしまったら元も子もありません。
チームの規律は高い次元を保ったまま、目的を持ってルールから逸脱できる。
そんな子どもを育てていくことができたら、スポーツが子どもたちに果たす教育的な貢献は価値があるものになるのだと思います。
ぜひ一度考えてみて下さい!



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