第311号 より良いディフェンスとは?
より良いディフェンスとはどんなものでしょうか?
私たちは「相手をパニックに陥らせる」ことができるかどうかであると考えています。
「手を出すな!」「ギャンブルするな!」などのような指導がありますが、選手はその言葉をそのまま受け取ってしまう可能性があります。
決して間違いではないのですが、言葉を足してあげる必要があります。
それは、「手を出すのがダメなのではなく、いつでも手を出してしまうのがダメだということ」です。
手を出すなと言われて全く手を出さない選手がオフェンスを嫌がらせるディフェンスをすることは難しいですよね。
取れそうな状況でも取りに行かなくなってしまったり、手を上手く使ってプレッシャーをかけるディフェンスができない選手になってしまうかもしれません。
ディフェンスを指導する際に「するな」「ダメだ」と最初から押さえつけるより、やりすぎて失敗してしまうくらいが良いかもしれません。
やりすぎて失敗した経験から引き算していくことで良いディフェンスを身に着けていきます。
手を出したり、リスクを冒してオフェンスに近づいて守ったりとチャレンジすることで失敗というのは生まれます。
ですが、その失敗が経験として積み重なり、良いディフェンスへとつながっていきます。
ぜひディフェンスを見るときに気に留めてみてください!
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