バスケのかてきょコラム~第303号~

第303号 子どもが自ら考えて、工夫できる選手へ

『自分で考えられる選手になれ』


チームのコーチからそんな風に言われたことはありませんか?

もしかしたらお子さんが言われていたり、コーチの皆さんも選手に伝えたことがあるかもしれません。

今回のメルマガでは選手が自ら考えて工夫できるようになるために出来ることについて考えてみたいと思います。


まず最初になぜ選手が自ら考える習慣を身につけた方がいいのか、またその重要性についてです。

その答えは単純に選手の成長の幅やスピードに影響があるからです。

以前のメルマガでバスケットボールはPLAY(遊び)であるとお話ししました。

バスケットボールには判断の自由があるからこその楽しさや、充実感があります。
やらされるのではなく楽しさがあるからこそ、自分なりの工夫が生まれ個性や創造性に繋がっていきます。

失敗をしてしまったときはどうでしょうか。

ここにも自分で考えたからこその良い点があります。

判断した上でのミス(愚かな判断から生まれたプレー)であればそれが経験になっていきます。

「ただ何となく」(愚かなプレー)にはプレーに判断を伴っていないため同じことを繰り返すことがあります。
この2つは似ているようで全く違うものです。

それは、『愚かなプレーと愚かな判断から生まれたプレーは違う』ということです。


子どもたちに考える習慣をつけさせる上で、注意すべき点もあります。

まず1つ目が「教えなさ過ぎ」です。

何かを伝えるときに選手が考えられるようにポイントを隠すこともあるかと思います。
でも考える基準がないとアイディアも生まれてきません。

かけ算で0には何をかけても0にしかならないように、もともとの基準がなければ、つまりある程度の知識が無ければ
そこから考えてプレーすることは難しいですし、そこから判断した上でのミスは生まれにくいです。


2つ目が「教え過ぎ」です。

「転ばぬ先に杖」ということわざがありますが、転ぶことで学ぶこともあります。
選手にチャレンジを促進できるよう声かけや雰囲気作りを行なっていくことが大切です。

また、選択の自由を制限しないということです。

「ここにいろ」「これだけやれ」などという声かけは選手に選択の幅がありません。
もちろん言われたことを遂行する力も大切ですが、言われていないことはやってはいけないということではありません。


選手・チームの成長段階に応じて言葉がけを変化させていく必要があります。

次回はその考え方についてご紹介させていただきます!




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