バスケのかてきょコラム~第299号~

第299号 スポーツ空間で子どもを夢中にさせる②

子どもたちがスポーツに関わっている時間がウキウキワクワク、ハラハラドキドキする空間であれば
その時間自体が有意義なものとなり、さらには今までとは違う自分に出会うことができたりするかもしれません。


そこで今回はそんなハラハラドキドキを生む“フロー”について紹介します。


フローとは没頭・没入するという意味です。
つまり周りのことが気にならないくらい夢中になっている状態のことを指します。


ではフロー状態を作るためにできることはことはどんなことがあるでしょうか?


これは非常に簡単ですが、実行するのが難しい問題です。

それは選手に適したレベルのメニュー、課題を与えるということです。


与えた課題が簡単すぎると苦労もなくできてしまいつまらなくなってしまうし、難しすぎると諦めてしまったりすることもあります。


そうなってしまうとなかなか上達というウキウキワクワクは出てきません。

「できるかできないか」という絶妙なレベルの課題を設定することで
より選手がフローな状態で打ち込めるようになります。


ただ、チームの中にレベル差があったりするとメニューの設定は難しいですよね。


そんなときの解決策の一つはクリア目標の個別設定できるドリルです。

例えば、できる子はより上のレベルに挑戦する、できない子にはまずは簡単なレベルから挑戦する。
一つのドリルの中にレベル設定があるだけで同じドリルでレベル差のある子ども達を同時にプレーさせることができます。


1on1などのペアリング、ゲームでのマッチアップなどで対戦相手のレベルが違いすぎると結果が想像できてしまうため
こちらもウキウキワクワクを引き出しにくくなりますので注意が必要です。


他にもいくつか方法はありますが、このようなことを意識して練習のメニューを組み立て、
フローな状態を感じさせてあげると子どもたちもよりバスケットが楽しくなるのではないでしょうか。


そんなスポーツ空間をコーチが演出してあげることができるといいですね!




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