バスケのかてきょコラム~第298号~

第298号 スポーツ空間で子どもを夢中にさせる①

ERUTLUCに関わる方でチームのコーチをしている方や、
チームのコーチが練習に来れなくて選手がメニューを決めているという方もいるかと思います。

そこでERUTLUCのコーチ達が普段どんなことを意識して練習メニューを組み立てているのか、
スポーツ空間を作っているのかをご紹介させていただきます。


スポーツをプレーすると言いますが、PLAY=遊びですよね。

スポーツと言えば日本ではどちらかというと遊びというよりかは鍛錬のようなイメージとなっているのではないでしょうか?

スポーツが遊びであるなら、コートの中の気分は指導者やチームメイト、保護者からのプレッシャーなどによるオロオロヒヤヒヤではなく、
ウキウキワクワク、ハラハラドキドキする空間であるはずです。


できることなら子どもたちには練習の中でウキウキワクワク、ハラハラドキドキ空間でPLAYしてほしいですよね。

でも普段の練習でハラハラドキドキを作り出すことは難しいですよね。

それでは、どのようにしてハラハラドキドキ空間を作り出すのか?


千葉大学の日高教授はスポーツ空間論の中で、実践できるポイントを紹介しています。
(DVD:スポーツ空間の演出者 NPOスポーツ指導者支援協会より)

まずひとつ目は、選手に予想されないメニュー組みです。

次はこの練習だろう。と選手が次の練習を予想できたり、
いつも同じ組み合わせの練習であると子どもにワクワクという感情は生まれにくいかと思います。

また、次の練習に向けて体力の温存を考えたりもすることもあります。

次は何の練習をするんだろう?と選手が思ってしまう空間作りが大切になってきます。


ふたつ目は反復を意識させない反復練習です。

一見違う練習を行っているように見えて意識させるポイントが同じであったり、
いつも同じ練習ではなくアプローチの仕方を変えていくことで選手は毎回目新しさを感じて練習することができますし、
その方がワクワクできるのではないでしょうか。


他にも、子どもによってはシュートを決めても喜べないなど、性格の鎧を外せない子どもが多いこともあります。

日常で抑え込まれている感情(嬉しい、悔しいなど)の発散をさせてあげることができるかが大切です。

「シュートが入ったら必ず大きく喜ぼう」や、じゃんけんなどをして大きく喜んだり悔しがったりと
コーチが入口を作ってあげるだけでも変わることもあるかと思います。


スポーツ空間は、日常ではできない発散の場としても大きな役割を持っています。
ぜひ子どもたちにそんな空間でPLAYしてほしいですね。




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