2019/3/5~3/12 スペインコーチツアーが開催されました!
計6名のコーチ達による学びのツアー
バスケットボールの家庭教師からは、水野慎士指導員 喜屋武盛人指導員が参加しました。
こちらではツアーを行いながら記した、学びと気づきのレポートを7日間分公開していきます!
3日目
三日目は再びFCバルセロナを訪れ、U18の練習とBチームの練習を見学しました。FCバルセロナの2軍チームには若手の有望な選手が多く在籍しており、2017年のU17世界選手権でスペイン代表として活躍したセルジ・マルティネスや、アルゼンチンのジノビリ2世と呼ばれるレアンドロ・ボルマロといった選手がいます。

今年からクラブとして育成に力を入れるために、スペイン国内で選手の育成に関して非常に有名なディエゴ・オカンポさんをBチームのヘッドコーチとして招聘しています。ディエゴ・オカンポさんはU16スペイン代表のHCや、スペイン一部リーグではエストゥディアンテスやジュベントゥットのHCを経験されており、昨シーズンではスペイン2部のマンレサを途中から率いて1部昇格を果たしています。
今回のツアーでは、Bチームの練習見学直前にディエゴさんからその日の練習計画を教えていただき、さらに練習見学後には一緒に昼食を食べながら質問をする機会を頂くことができました。スペインでは、18歳から22歳の選手が出場時間を得られないことが育成の問題となっているそうです。スペインでは、大学リーグがないため18歳以降はプロチームに所属します。プロチームでは18歳から40歳以上のベテラン選手まで同じチームに所属し出場時間を得るために競争しています。そのため、必然的に経験の浅い若い年代の選手は出場機会に恵まれず、バスケを辞めてしまうことが多いそうです。アメリカの場合はNCAAがあるため、若い年代が育つ環境が存在しているがスペインにはそれがないため、そこがスペインの問題点なのだそうです。
今回のツアーでは、Bチームの練習見学直前にディエゴさんからその日の練習計画を教えていただき、さらに練習見学後には一緒に昼食を食べながら質問をする機会を頂くことができました。スペインでは、18歳から22歳の選手が出場時間を得られないことが育成の問題となっているそうです。スペインでは、大学リーグがないため18歳以降はプロチームに所属します。プロチームでは18歳から40歳以上のベテラン選手まで同じチームに所属し出場時間を得るために競争しています。そのため、必然的に経験の浅い若い年代の選手は出場機会に恵まれず、バスケを辞めてしまうことが多いそうです。アメリカの場合はNCAAがあるため、若い年代が育つ環境が存在しているがスペインにはそれがないため、そこがスペインの問題点なのだそうです。
昼食後別のチームを訪れるために移動していると、シューティングをしたくてたまらない参加者の一名が少し遠くにあったバスケコートを独自の嗅覚で発見。ちょうどシュートをしていたスペイン人の青年がいたため、彼を誘って一緒に3on3をしました。この運動が原因で水野指導員が夜中寝ている時に足をつるというハプニングもありましたが、日差しもよく心地よい汗をかきながらスペインの地でバスケをすることができました。最後は一緒にバスケをした青年と記念撮影をしました。ありがとう、ドウェイン!

バスケで軽く汗を流した後は、電車に乗ってサン・アドリアという女子のチームを訪れました。

サン・アドリアは昨季からスペイン女子1部リーグに昇格しているチームで、2018年の夏にはWJBLのデンソーがスペイン遠征をした際に練習試合を行なったこともあるそうです。今シーズンの成績はあまり良くなく、訪問した際には一部の残留争いをしていましたが、トップチームにはアメリカやマリ共和国、モンテネグロ、デンマークなどから選手が来ており、スペイン人でも年代別の代表選手に選ばれたアイナ・アユーソという選手がいます。サン・アドリアもアンダーカテゴリーの育成チームを保有しており、国王杯の女子版であるコパ・デル・レイナ(王妃杯)と同時開催されたU14の部で優勝を果たしており、育成に関してはスペイン国内でも有名です。
この日は州が運営している施設で練習を行なっており、ちょうどU12の練習が終わりU16の練習が始まるところでした。アンダーカテゴリーとトップチームのコーチを兼任している女性コーチ、そしてチームのオーナーのお二人からクラブの概要についてお聞きした後に、参加者全員で練習を見学しました。U16の練習では、始めに個人のドリブル練習やインサイドとアウトサイドのポジションに分かれてグループ練習をした後に、徐々に速攻や戦術の確認といったチーム練習に移行していきました。これまで見たスペインの選手はみな片手のパスが上手で、サン・アドリアの選手たちもドリブルから見事な片手のパスを多く飛ばしていました。一人手首を怪我している選手がいましたが、その選手が一番上手いのではないかと思えるくらい、飛んで来た強いパスを器用に片手でキャッチしてそのまま片手で味方にパスをしていました。U16の練習後はすぐに同じコートでU10とU13の練習が始まり、別コートでU14の練習も同時に始まったためツアー参加者はそれぞれコートを行き来しながら、練習を見学しました。



筆者:喜屋武 盛斗
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