2日目



今日から本格的にスペインのバスケットを学んでいきます。2日目は、まず「SegleXXI」(セグレベントゥーノ)というカタルーニャ州のアスリート育成センターを訪れました。




SegleXXI







「SegleXXI」とは日本語に訳すると21世紀育成センターと呼ばれddる施設で、1992年のバルセロナ五輪に向けて、カタルーニャ州の若いアスリートを育成するために1988年に建てられました。ここではカタルーニャ州から選抜された選手が練習しており、バスケに限らず水泳やバレーなど様々なスポーツ選手がここで練習しています。そしてこの施設では学校と寮が併設されており、SegleXXⅠに所属する選手はバスケットボールの練習をしながら無料で学業を受けることができます。例えば、8~12時で授業を受け、12~14時で練習を行い、14時からまた授業、といったスケジュールで生活をしているそうです。




バスケットボールに関して、SegleXXⅠでは男子の育成はしておらず、女子選手のみ育成が行われています。男子の育成はFCバルセロナなど多くのクラブが行っていて、ここで行う必要性がないからとのことです。
年代としては13才から18才までで、それぞれU14、U16、U18の3カテゴリーにそれぞれ12~ 13名ずつ在籍しており、U18の選手はスペイン2部リーグに所属して試合も行なっています。ここに選抜された選手のレベルは高く、スペイン女子代表のU20U18U16の選手の半分がこのSegleXXIに所属していることもあったそうです。
また、WJBLの2018~2019シーズンにトヨタ自動車のHCを務めたイヴァン・トリノスさんはこの施設のバスケ部門で2010年から2017年までヘッドコーチ・ディレクターをしていました。



SegleXXⅠに到着した後は、まずU14カテゴリーの練習を見学しました。12人ほどの選手たちを3グループに分け、それぞれシューティングやトレーニングを行うところから練習が始まりました。BGMをかけて選手同士で会話をしている場面もあり和やかな雰囲気ながらも、個人個人では集中して取り組んでいる印象を受けました。
U14のあとはU18の練習を見学しました。ドリブルをしながら氷鬼のようなゲームを最初に行い、選手たちは笑顔でゲームを楽しんでいました。しかしその後の4on4ではインサイドのポジション争いで相手を両腕で抱きかかえて押さえ込もうとする場面もあり、練習中から激しくお互いに戦っている様が印象的でした。




練習見学中、イタリアからきたガブリエルにイタリアの指導方法についても聞いてみました。面白かった話としては、イタリアでは(ガブリエルのチームのみかもしれませんが) ディフェンスがいない方の手でシュートできるように、セットシュートは両方の手で打てるように指導するそうです。ガブリエルのチームのみなのか、イタリア全土でその指導方法なのかは分かりませんが、国による指導方法の違いを垣間観ることができました。

練習見学後は現在バスケ部門で育成責任者を務めているハビさんにインタビューすることができました。選手たちから練習前に歌を歌って誕生日を祝われたり、バスケとは関係のない生徒からもとても親しげに話しかけられたりと、とても気さくで選手に慕われている様子が印象的なコーチでした。



※ハビさんとのインタビューは別記事にて掲載予定です。


インタビュー後はハビさんに施設内を案内してもらいました。

まずトレーニング室に行くと、さきほど練習していたU 14の選手たちがトレーニングをしていました。トレーナーの方に身体のケアをしてもらっている選手から、ゴムバンドを使ったトレーニングをしている選手もおり、個別にトレーニングをしているようでした。またコーチ陣のスタッフルームや、練習後に選手が利用するアイスバスも紹介してもらいました。最後にハビさんと記念撮影を行い、SegleXXIを後にしました。




FC Barcelona


1日目の午後はサッカーで世界でも有数のビッグクラブであるFCバルセロナを訪問しました。サッカーで有名なFCバルセロナですが、実はサッカー以外にもバスケットボールやハンドボール、フットサルのクラブも持ち合わせています。FCバルセロナのバスケットボールクラブはスペイン一部リーグのACBに所属し、2018年に日本でいう天皇杯に当たるコパ・デル・レイ(国王杯)で優勝している強豪チームです。今回のツアーではバスケットボール部門の育成カテゴリーの練習を見学しました。

スペインのクラブでは基本的にトップチームの下にカンテラ(スペイン語で石切場)と呼ばれるアンダーカテゴリーのチームを所有しており、有望な選手を集め将来トップチームで活躍できるように育成をしています。






FCバルセロナのカンテラでは年齢ごとにU18、U16、U14、U12に分かれ、それぞれ12~13名ほどの人数で練習を行なっています。1.45時間のトレーニングと1.45時間の練習をU16では週4回、U14とU12では週3回行なっています。さらにFCバルセロナではクラブとして教員を雇っており、マシアと呼ばれる宿舎兼学校で選手は授業を受けることができます。マシアにはバスケットの選手は14名在籍しており、サッカー部門の選手と一緒に暮らしています。マシアで暮らす選手は、例えばU18カテゴリーでは朝マシアで朝食を食べて、午前中いっぱいトレーニング、昼食もマシアで取り、午後から授業を受けるという生活をしているそうです。
バルサのクラブにはさらに18〜22才の選手で構成されたBチームもあり、スペインの2部リーグに所属しています。また女子チームも保有していますが、こちらは地元のチームとパートナーシップを結んでいるのみであり、実際にクラブのスタッフが関わっているわけではないそうですが、試合にはFCバルセロナのユニフォームで出場しているそうです。
練習場にはバスケットボールのコートが3面あり、私たちが到着した時にはちょうどU13とU16のチームが練習、U12の選手が試合を行なっていました。



U 13の練習では、トランジションの2on1の練習を行なっていました。日本でもよく見かけるオフェンス二人、ディフェンス一人のアウトナンバーの状況でシュートを決めきるメニューです。
U16のチームではディフェンスリバウンドからの4on0のオフェンスの動きの確認を行なっていました。


U12の試合には選手の親御さんたちが大勢駆けつけ、良いプレイがあると非常に盛り上がっていました。相手は恐らく地域の町クラブのようでした。両チームとも5アウトの陣形で、スペーシングを保ちながら、ドライブやカッティングなどで点を重ねており、スクリーンは使用していませんでした。点が入るとベンチは全員立ち上がって拍手をして盛り上げ、コーチも声援を送っていました。



FCバルセロナの練習を見学した後はホテルに戻り、近くのバルで夕食を食べました。スペインではビールのことをセルベッサと呼び、また赤ワインをヴィーノ、白ワインのことをティントと呼びます。ツアー参加者の皆さんはセルベッサと一緒にスペイン料理を非常に楽しんでいました。生ハムと、ししとう焼きが非常に美味しかったです。


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