はじめに 森圭司氏は実践学園中学校男子バスケットボール部ヘッドコーチとして 全国中学校バスケットボール大会で優勝 3 回、準優勝 1 回、第 3 位 1 回の実績をもつ。 またジュニアオールスター都道府県対抗戦 東京都選抜チームのヘッドコーチとしても準優勝 1 回、第 3 位 2 回と好成績を収めている。 また2017年にはJBA U13・U14・U15 ナショナル育成キャンプトライアウト・キャンプに学識者として参加し、 2018年にもJBAナショナル育成キャンプ・トライアウトに学識(アドバイザー)として貢献、活躍の場を広げている。 森氏の指導のもと、今回のクリニックで子どもたちは、戦術の基礎とチャレンジする姿勢を学びました。 テーマ:【ジュニア期から深める戦術の基礎】 ★いっぱいチャレンジしていっぱい失敗しよう! ★練習はエネルギーを持って取り組もう! 【CLINIC MENU】 1)3on3 とスペーシングについての課題発掘 ・3on3 を行い小学生カテゴリーに発生しがちな問題点を探る(動画確認) ※ボールサイドまたはドライブした選手に対し複数の選手が寄ってしまう状況が見受けられました 2)アイスブレイク ・全力じゃんけん!(勝った喜びと負けた悔しさを全力で表現する) ・ペアで協力 ボールを挟みながら立ち上がろう 3)リズムトレーニング ・ドリブル&けんけんぱ (右・左・両足 左・右・両足 リズム良く) ・ドリブル&鬼ごっこ(一定の距離を保ち、プロテクトスタンスでディフェンスにボールを取られない姿勢で行う) 4)3人の動き方(前半)~パスで崩す~ 1.ゴールカット(ボールサイドカット) 2.オフボールサイドスクリーン 3.ハンドオフ&エルボースクリーン 4.3on3(9マスルール)  ・フロントコートを縦3列、横3列に区切り、9マスを作る  ・ルール…1マスに1人、パスをしたら必ず別のマスに移動、パスのみ  ・オフェンスが 5 回パスを回すかディフェンスがスティールしたら終了 5)スプリットスタンス ・ドリブルを強くつきボールをポケットに引き寄せる(繰り返す) ・ポケットに引き寄せながらスプリットスタンス(ワイド)を瞬時に取る(繰り返す) ・スプリットスタンスの足の位置を振り返りながらダミーディフェンスを抜く ★作戦を立てる、実践する、振り返る、のサイクルを大事にすること 6)3 人の動き方(後半)~ドリブルで崩す~ 1.ローポストにいる選手のリアクション(ウィングからのドライブに対して)  1ベースドライブの場合…ハイポストに合わせる  2ミドルドライブの場合…ボールサイドのコーナーに合わせる 2.オフボールサイドへの展開 ★A 面(初めに攻めたサイド)がだめなら B 面(逆サイド)で攻めよう! 7)3on3(ライブ) ・3 人の動き方(パス編・ドライブ編)を踏まえてライブの 3on3

森先生の“”恩師“について バスケに関して言うと実践学園の高校男子監督、高校女子監督です。 また指導面に関しては、青山学院にて学習環境をデザインする研究をしている苅宿(かりやど)先生に、 指導や学習環境のデザインについて学びました。  

恩師から受け継いだこと このサミットの内容でもある「止めない、止まらないバスケット」と、普段から雰囲気作りです。 苅宿先生からは「プラスのレッテル」、「最初に楽しいと思わなければ習得できない」、ということを学びました。 今でも指導理論、指導背景にあり、明るくやらないと身に付くものも身に付かないということを念頭に指導にしています。 普段の練習も今日のように明るく、選手たちが自ら雰囲気作りをしています。

今後子どもたちに伝承していきたいこと 教員のビジョンとして、「頑張ることでちゃんと成長できる」ことをなるべく多くの子どもに伝えたいです。 人より優れているかどうかではなく、みんな人と同じように優れています。 0が1、1が2、9が10でもみんなレベルアップしていることにかわりはなく、みんなできること。 他と比べて自分はできない、とどうしても臆病になる子どもが多いですがそれは関係ありません。 自分の成長の為に 一生懸命になっている姿は魅力的です。そのような魅力的な人になりなさいと話しています。 バスケ初心者からスキルや学習能力が高い子まで、 幅広い層の選手がいる実践学園中ではプレータイムは平等ではないが、公平に与えられる、 その中で自分の成長を感じられることが大事だと考えています。  
おわりに 今回は戦術の基礎をテーマにご指導頂きましたが、 味方同士の距離感や相手との距離感を上手く捉える為の工夫がたくさんあり、大変勉強になりました。 選手たちもクリニックが終わる頃にはポジショニングや空いているスペースに動くことがしっかりと身についていました。 森先生はクリニック中に何度も、「たくさん失敗をしよう!」と仰っておりました。どうしてもミスや失敗に臆病になってしまう選手にとって、 できないことにチャレンジするというのは高い壁かもしれません。 しかしその壁にどんどん向かっていこうと促してくれる森先生の言葉は、 選手一人一人が自分の成長の為に一生懸命になれる後押しであり、 クリニックの最中にも選手たちの動きに思い切りの良さが増し、活気溢れる練習になっていました。 技術面でのご指導も、選手の精神面に関わる指導環境のマネジメントについても森先生の想いに通じることの多くを学ばせて頂きました。 森先生をはじめ、練習を終始明るく盛り上げて下さったスタッフの皆様、クリニックに参加して下さった選手の皆様、 貴重なお時間をありがとうございました。 (ERUTLUC指導員 中山沙希
ジュニアバスケットボールサミット2018