鈴木浩正氏 サミット レポート
はじめに 今回のクリニックを担当して頂いた鈴木浩正氏は、静岡県の小学校で教員として子ども達と関わりながら、 森下ミニバスケットボールクラブのコーチとしても子ども達を指導しています。 また、静岡県バスケットボール協会のスタッフとして普及活動を行ったり、 VELTEX(ヴェルテックス)静岡ジュニアユースのコーチとして指導をしたりと、精力的に活動されています。 クリニックでは「我々ができる日高流の伝承」をテーマに、 日高先生の指導の中で印象に残っている言葉をベースに練習メニューを組んだそうです。 バスケットのスキルを教えるのではなく、バスケットに取り組む姿勢や考え方を熱心に伝えている姿がとても印象的でした。 鈴木浩正氏 サミット レポート テーマ:【我々ができる日高流の伝承】 【メニュー】 ①イントロダクション ②「この世のものとは思えない・・・」 – 1on1(オフェンス選手の数歩後ろからディフェンス選手が追いかける) ③「とべ!!」 – 1on1(内容は②と同様だが、シュートを打つ時に高く跳ぶことを意識する) ④「一生懸命やれば何でもいいというものではない」 – 1on1(オフェンス選手はバックコートからスピードドリブル、ディフェンス選手はセンターライン付近のサイドから飛び込んでディフェンス) ⑤「こんな練習、大して意味ない」 – 1on3(リバウンドを取った選手が即オフェンス) ⑥「我々は…」 – 2on1(選手同士で作戦会議をして攻め方を考えさせる) ⑦「あいつらに人生勝てなくても、この試合は勝て」 – 1on1(ディフェンス選手がゴール下からボールをコロコロ転がし、オフェンス選手がボールをキャッチしたらスタート) ⑧「No Excuse」 – 1on2(1/4面でオフェンス選手がドリブルをキープ) ⑨「中国4000年の歴史」 – 4on3(今までの練習で積み重ねてきたものを出す) ⑩クロージング
鈴木浩正氏 サミット レポート
ERUTLUCとの繋がり ERUTLUC代表の鈴木良和氏と同じく、私も千葉大学の男子バスケットボール部で日高先生から指導を受けました。 私が大学院生で学生コーチをやっている時に、良和氏が入学・入部してきて一緒にバスケットをやっていました。 その繋がりもあって、今回のクリニックの依頼を受けました。
鈴木浩正氏 サミット レポート 今回のテーマを選んだ理由 良和氏から「日高先生から教わったことを選手や指導者に伝承してほしい」という話がありました。 これまでのJBSでは、多くのコーチが自身の強みとなる部分のスキルを教えていたと思います。 ただ、今回私がクリニックを依頼された理由は、そういったスキルを教えてほしい訳ではないと受け止めました。 そこで、千葉大学バスケ部の他のOBとも連絡を取って、日高先生から指導を受けた時に記憶に残っている言葉を集めました。 この中からいくつかの言葉を選んで、それを連想させる練習メニューを組みました。 メニュー自体は目新しいものではなく、皆さんもご存知のものが多いと思います。 今回のクリニックでは、日高先生からの言葉をベースにバスケットにどう取り組んでいくかを伝えることを意識しました。

指導の中で意識していること 選手に考えさせることが大事だと思います。 これは、日高先生に教わったというよりも、私自身が教員であることが関係しています。 結局のところ日高先生も同じ考え方を持っていましたが、指導をする上で「学生が主体であること」が前提にあります。 指導では、学習者(指導を受ける側の選手)の勘違いから始まることもあると考えています。 選手の時代に、日高先生とアシスタントコーチから「いいか。ディフェンスでボールを取って、シュートを決めろ。」と実際に言われたことがあります。 あまりにも無茶苦茶なことを言っていますが、「先生が言うからには何か意味があるんじゃないか?」と選手達で色々と考える訳です。 それが良い結果であったり選手の成長に繋がることがありました。 指導者が全てを教え込むのではなく、選手が考える余地を残しておくことも大事だと思います。 鈴木浩正氏 サミット レポート
ジュニア期の選手へのアドバイス 選手同士でチームディスカッションをして考えることが大事だと思います。 指導者が「こう動いて、ああ動く」と全て指示するよりも、選手同士で考えた動きの方がうまくいくこともあったりします。 もちろん選手だけで全てがうまくいく訳ではありません。 「選手が何に困っているのか・何を必要としているのか」を察知したり、 間違っている部分を直してあげたりすることが指導者の役目です。
鈴木先生お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。 (ERUTLUC指導員 新垣善寿
ジュニアバスケットボールサミット2018