ずっと獲得したいと思い続けて叶えた目標

今回の主人公は中学2年生の齊藤 蓮(さいとう れん)さん。中学2年生までに獲得するという目標を無事達成した蓮さん。 獲得した時は「 小学1年生の時からエルトラックに入って、この技能検定をやっていて、やっと獲得できて嬉しかったです。」と、語っていた。そんな蓮さんのこれまでの取り組みや将来に向けての魅力が詰まった記事になっている。 

小学1年からの挑戦

ERUTLUCは『より多くの子ども達がなりうる最高の自分を目指せる環境を提供する』ことを理念に活動している。ERUTLUCには練習会で取り組んでいる7項目の技能検定がある。この技能検定は自主練習の延長として、子どもたちが主体的に取り組みながらなりうる最高の自分を目指していくことをねらいとしており、技能検定はそれぞれ初級者向けの7級から高難度の1級までで構成される。それぞれの級の内容をすべてをクリアするとその級の星をもらうことができるシステムで、この7つの星に、ある条件を達成すると獲得できる幻の星を加えた8つの星を揃えると、『8スターズクラブメンバー』に認定され表彰されるものである。

はじめに、この8スターズを獲得する条件の一つである技能検定について蓮さんに伺った。

得意だったのは、テニスボールドリブルとレイアップシュートです。 苦手だった検定はカップリングスキップと体幹です。 テニスボールドリブルは元々ドリブルが得意だったから、練習時間をかけなくてもクリアできました。 ですが、体幹の1級、ギャノンプッシュアップは見た時にすぐ、できないだろうと諦めて全然やってませんでした。 親に言われて1日目標何回と決めて取り組んで、その積み重ねのおかげでできるようになりました。 クリアするのに2ヶ月ほどかかったと思います。 次の4月から塾の関係で練習会に行けなくなることが分かっていたので、 それまでに獲得したいという思いで頑張りました。」 

体幹の1級の内容は、ボール4つの上に、それぞれ手足の4点を乗せ、ボールに乗った状態でプッシュアップを行うという、バランス能力や体幹など、総合的な基礎能力が求められるものになっている。私たちはこのトレーニングを”ギャノンプッシュアップ”と呼んでいる。これにはこれまで8スターズを獲得してきた多くの選手も苦戦をしてきた。家族の支えもありながら技能検定を練習していた蓮さん。葛藤する日々もあったと思うが練習会に行けなくなる前に獲得したいという思いが蓮さんの行動を変えていき、達成する原動力となっていったのだろう。

学んだことを大きな成長へ

8スターズクラブメンバーに認定されるための条件には、技能検定の他にもう1つある。それはエルトラックの練習会に通う子どもたちに配られる冊子『子どものスポーツのすすめ』に書かれている内容をアウトプットすることだ。

エルトラックでは、学んだことをインプット(知ったり、学ぶこと)したり、アウトプットしたりする(誰かに話す)ことを大切にしている。『子どものスポーツのすすめ』はスポーツをする選手としてだけではなく、これから社会への貢献や活躍に向けて成長していく子どもたちが大人になっても必要になる考え方を学ぶことができる。その内容をアウトプットすることを通じて、蓮さんが印象に残っている話や学びになった話は何だったかを伺った。

印象に残っているお話は『旅行に何をもっていきますか』と『うまくなるかどうかはあなた次第』と『WIN-WINを考える』です。『行動力』については目的を持って始めるという習慣が大事、目的がない時に良い行動を始めても意味がないことを学んだ。「うまくなるかどうかはあなた次第」については小学低学年の時に聞いて騙し絵でかなり盛り上がったことを覚えている。また見方をいろんな角度で見て学んでいくことが大事なんだと学ぶことができました。『WIN-WINを考える』については、バスケをしていると勝ちか負けかという考え方で頑張っていたがこの話を聞いて対戦相手の勝敗はあるがチーム内では競争になるのでチームメイトとは切磋琢磨していけるWIN-WINの関係性を作ることが大事だと学ぶことができた。

この話はスポーツ選手としてどういう考え方をもっておくといいのか、向き合い方の考え方として必要となることがまとめられている。これらの話を通して、蓮さんの行動に変化が現れたという。一体、どんな変化なのだろうか。

WIN-WINを考える』については、いま部活動の部長をやっていて他の選手たちがいい、自分だけがいいなどの方向ではなく、チーム全体で良い方向に進めるように活動していくように行動が変わっていきました。

普段の行動自体の意識を変えて日頃の行動を変えることに取り組んできた蓮さん。その行動がバスケットボールにおいて、変化してきているのだろう。その少しの行動の変化が、いずれかの蓮さんの糧になっていくのだろう。

この『子どものスポーツのすすめ』が蓮さんに与えている影響について、こう語っていた。

「『子どものスポーツのすすめ』は、昔から通っているので何度も読む機会があったが学ぶことも多く勉強になる本だし、私生活にも活かせて面白い本だと思います。

これまで8スターズの獲得を近くで見られていた父・栄孝(ひでたか)さんは

技能検定は目の前で練習していたのですが、ギャノンプッシュアップは最初はイメージがつかなかったのでユーチューブなどで似たような動画を参考にしてやらせてました。最初一回をやるのも大変そうでしたがそこから1回、2回とやっていてよく諦めずに頑張ったなと思いました。技能検定をルーティーンとさせて1日のやることを含めてそれをやらないとゲームができないという感じでやらせていてそのために頑張っていたと思う。」

出会いと変化

ここからは蓮さんがエルトラックと出会ったきっかけ、そして蓮さんが通うスクールでの思い出や学んだことについてまとめていく。

はじめに、蓮さんがエルトラックの練習会に通い始めるようになったきっかけを語ってくれた。

その川崎練習会入ったきっかけは府中の練習会が終わってしまって、それでまたあの川崎練習会に入りました。」

そこから川﨑教室に通い始めたようだ。その川﨑教室での楽しいエピソードについて伺った。

そんな川崎教室での楽しかった思い出について伺った。

中学一年生の時に人数が少なく、中学2,3年生と合同で試合することが多くてその試合で勝ったり、負けたりして競い合えたのがすごく楽しかった。

様々な思い出が蓮さんの中で、大切な出来事として記憶の中に残っているのだろう。変化の楽しいと言っている蓮さんは普段から挑戦することを忘れず、バスケットボールと向き合い、積み重ねの中で技術を習得していっているのではないだろうか。その素直さは蓮さんの成長の後押しになっているのだろう。

川﨑教室に通ってきた蓮さんがこれまで過ごしてきた中で、学びになったこと、得られたものは何なのだろうか。

スキル面は小学生の間では1vs1のやり方、フィニッシュスキル、ディフェンスかわし方などを学び、現在中学生ではチームとしての戦い方、スクリーンプレイなど学んでいます。また、メンタル面では意欲の大事さを知ることができました。バスケでも私生活でも何かを取り組むという時に自分から進んでやらないといけない、進んでやれた時はうまくいくケースが多かったので学びになりました。

スキル、メンタル面で大きく成長できたと語る蓮さん。色々な選手、コーチなどとコミュニケーションを取り新しいことにどんどんチャレンジしていくことは決して楽なことはなかったはず、その経験を活かしてさらなる成長に繋げていってもらいたい。

父・栄孝さんは

スキル部分ではコーチに教えてもらって成長しているのは感じますし、プラスで同学年の選手と仲良くなったり、ただ単にチームでプレーをするだけではなく幅広い選手たちと練習することで世界観が広がったのもありますし、スキル的にも成長できたと思います。」

これからの未来に向けて

最後は蓮さんのこれからについてまとめる。来年中学3年生となるそんな蓮さんのバスケットボール選手として、人としてのこれからについて伺った。

まず、現状の蓮さんについてこう答えた。

得意なプレーはドライブからの1vs1、ドライブからパスで味方にアシストするのが得意です

自分でアタックしながら、仲間を活かすプレーを得意とする蓮さん。その得意なプレーをより磨くために自分の課題を設定している。そんな蓮さんの憧れるバスケットボール選手とは一体誰なのだろうか。 また、その選手のどこに憧れているのだろうか。

憧れの選手はジャ・モラント(NBA、メンフィス・グリズリーズ所属) 選手です。1vs1で強くて体がNBA基準で見ると身長が大きくないのですが相手がどんなに大きくても自分一人で点を決めることができてチームを勝たせることができるその姿を見てファンになりました。

NBAで活躍するジャ・モラント選手。 見ている人に感動を与えたり、憧れられるようなプレーを目指して、蓮さんは日々の練習に励んでいるのだろう。 チームを勝ちに導くリーダーとして活躍していくのではないだろうか。そんな選手に是非なって欲しい。 そんな蓮さんが目指すバスケットボール選手像とは一体何なのだろうか。 

一つ一つ考えてプレーすること自分で決め切れる力を身につけたいです。自分の力で勝つのもいいのだが、やはりチームメイトと一緒に勝ちを目指していきたい。みんなと協力し練習してその上で自分のプレイスキル向上していければと思います。

蓮さんの将来について父・栄孝さんは

これから高校、大学、大人となっていく中で周りの人を考えて行動できるような人になってもらいたいですね。

これからどんどん大人へと近づいていく蓮さん。今後たくさんの経験や苦労と共に、自分を信じて進んでいってほしい。そして、周りで支えてくれる人たちに感謝をして、これからの時間にワクワクの気持ちで向き合ってほしい。1つ1つのことを楽しみながら、挑戦している蓮さんのことをこれからも応援したい。

最後にメッセージ

最後に蓮さんからお世話になった方々へ 、8スターズ獲得を目指す後輩たちへ、それぞれにメッセージをいただいた。

・家族へ

いつも送り迎えなどしてくれてありがとうございます。これからもバスケ頑張ります。

・エルトラックのコーチへ

いろいろなアドバイスをくださりありがとうございます。バスケはコーチから教わったことを活かしてプレーしていきます。また私生活においても教わったこと活かして学校生活、社会人になっても頑張りたいです。

・8スターズ獲得を目指す後輩たちへ

僕は最初はできないと思っていたけど最後まで諦めずにやったことで8スターズを獲得することができました。皆さんも家や家ではないところいろんな場所で練習することはできますので最後まで諦めずに獲得目指して頑張ってください」

PROFILE

名前:齊藤 蓮(サイトウ レン)

生年月日:2009年06月24日生まれ

出身:神奈川県川﨑市

TEXT_藤田 麗奈

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
PAGE TOP