ラック「8月25日から始まっているW杯、とても盛り上がっているね✨」
エル「日本代表は第2次ラウンドには進めなかったけど、今後はオリンピック出場に向けての戦いになるね🔥今日も試合があるから、はりきって応援しなきゃ!😤」
ラック「試合の中で、コーチが審判に判定の確認をお願いして、審判がビデオで判定するルールが採用されていたね🤔」
エル「今年度から採用されたインスタントリプレーシステムの『ヘッドコーチチャレンジ』のことだね☝🏻
インスタントリプレーシステムを復習しつつ、ヘッドコーチチャレンジがいつ、どういう状況で使えるのか確認してみよう💭」
インスタントリプレーシステム(IRS)とは
大会主催者によって承認された機材映像を利用し、特定の場面において審判の判定を確認できるシステムの総称。
インスタントリプレーシステム(IRS)レビューとは
承認されたビデオテクノロジーの画面でゲームの状況を見て、審判が判定を確認するために使用する作業方法。
レビューは、レビューを行う状況が起きたあと、審判がいずれかの理由でゲームを止めたときに行われる。
IRSレビューができる状況
1.クォーターもしくはオーバータイムの終了時
- 成功したゴールのショットがクォーターやオーバータイムの終了を知らせるゲームクロックのブザーが鳴るよりも先に放たれていたかどうか
- ゲームクロックの残り時間に何秒が表示されるか
→シューターのアウトオブバウンズのバイオレーションが起こったとき
→ショットクロックのバイオレーションが起こったとき
→8秒のバイオレーションが起こったとき
→クォーターやオーバータイムの終了より先にファウルが起こったとき
2.第4Q、各オーバータイムでゲームクロックに2:00以下が表示されているとき
- 成功したゴールのショットがショットクロックのブザーが鳴るよりも先に放たれていたかどうか
- ファウルがショットの状況から離れた場所で起きたとき
→ゲームクロックもしくはショットクロックが終了しているかどうか
→シューターの相手チームのプレーヤーがファウルをしたとき、ショットの動作(アクトオブシューティング)が始まっていたかどうか
→シューターのチームメイトがファウルをしたとき、ボールがまだシューターの手の中にあったかどうか
- ゴールテンディングもしくはインタフェアレンスのバイオレーションが正しく宣せられたかどうか
- ボールをアウトオブバウンズにしたプレーヤーを特定するため
3.ゲーム中あらゆる時間帯
- 成功したゴールのショットが、ツーポイントエリアとスリーポイントエリアのどちらから放たれたか
- 成功しなかったゴールのシューターがファウルをされたあと、与えられるフリースローが2本か3本か
- パーソナルファウル、アンスポーツマンライクファウル、ディスクォリファイングファウルがそれぞれの判定基準を満たしているかどうか。あるいはアップグレードまたはダウングレードされるか、テクニカルファウルとみなされるかどうか
- ゲームクロックもしくはショットクロックの誤動作が起こったあと、修正されそれぞれのクロックに表示される時間はどれだけか
- 正しいフリースローシューターを特定するため
- あらゆる暴力行為や暴力行為の可能性のある事象の間のプレーヤーやベンチに座ることを許された人物の関与を特定するため
ヘッドコーチチャレンジ(2023年度新設)
インスタントリプレーシステムが使用される全てのゲームでは、ヘッドコーチは、最も近い審判にIRSを使用してゲームの状況をレビューし、審判の判定について確認することを依頼するヘッドコーチチャレンジを請求することができる
- インスタントリプレーシステムが使用できる上記のゲームの状況でのみチャレンジの対象となる(時間帯の制限はなく、あらゆる時間帯において請求できる)
- チャレンジが成功するかどうかにかかわらず、ヘッドコーチは1ゲームで1度だけヘッドコーチチャレンジを認められる
【請求】
- ヘッドコーチは、最も近い審判と目で見えるようにコミュニケーションを確立し、はっきりとヘッドコーチチャレンジを依頼する。大きな声で英語で「チャレンジ」と言い、同時にヘッドコーチチャレンジシグナル(手で長方形を描く)を示す。請求は最終的なものであり、撤回することはできない。
- ヘッドコーチチャレンジの請求とそのレビューは、遅くとも判定の後で審判が最初にゲームを止めたときに行われなければならない。
- ゲームが中断せずに続いている場合、どちらのチームも不利な状況にならない限り、ヘッドコーチチャレンジの請求を認識したときに審判は速やかにゲームを止めることができる。
- ヘッドコーチは最も近くにいる審判にレビューに該当するゲームの状況を示す。
- 審判は請求されたチャレンジが有効であることを確認する。
- 審判は シグナルを使い、ヘッドコーチチャレンジが認められることをスコアラーに知らせる。
【レビュー】
- レビューの間、プレーヤーはコート上に留まる。
【処置】
- レビューによって得られる判定が、コート上での判定と異なり、チャレンジを請求したチームの主張に沿ったものであった場合、 最初の判定は覆される。
- レビューによって得られる判定が、コート上での判定と同様で、チャレンジを請求したチームの主張とは異なるものであった場 合、最初の判定は維持される。
- 審判はレビューの規則と同じ手順を使用する。
- 審判が最終的な判定を伝達したあと、ゲームは他のレビューの後と同様に再開される。
ラック「AIが発達して、今は多くのスポーツで映像を使った判定を導入しているよね💡」
エル「インスタントリプレイシステムを使うと、より正確な判定ができるからすごくいいと思うんだけど、まずは審判として、誤審がないように取り組むのが大切☝🏻✨」
ラック「AIに審判を任せるというのももしかしたら近い未来あるかもしれないけど、基本は人間が審判をして、AIは人の審判を補助する役割を担って公平な試合環境を守ることに貢献するといいなと思うよ😊」
参考、引用:2023バスケットボール競技規則公式解説、FIBAバスケットボール競技規則変更点サマリー20230208