エル「ファウルにはパーソナルファウルの他にダブルファウル、テクニカルファウル、アンスポーツマンライクファウル、ディスクォリファイングファウル、ファイティングというものがあるよね💡」
ラック「整理すると、
- 両チームの2人のプレーヤーがほとんど同時に同等のファウルをするのをダブルファウル
- 言動や振る舞いに関する規定がテクニカルファウル
- スポーツマンシップに反する触れ合いのあるファウルをアンスポーツマンライクファウル
- 特に悪質はスポーツマンシップに反する行為に対するファウルがディスクォリファイングファウル
- 抗争が起こったときの規定がファイティング」
エル「今年度のルール改訂では、テクニカルファウル、アンスポーツマンライクファウル、ファイティングに改訂があったから、確認していこう😊」
テクニカルファウル
新
審判は、明らかに意図的ではなくゲームに直接的に影響のない軽微な規則の違反(ファウルやバイオレーション)については、テクニカルファウルを科さずに警告を与えることがある。ただし、警告の後もその同じ違反が繰り返し続く場合はその限りではない。
旧
審判は、明らかに意図的ではなくゲームに直接的に影響のない軽微な違反については、テクニカルファウルを科さずに警告を与えることがある。ただし、警告の後もその同じ違反が繰り返し続く場合はその限りではない。
補足追加
・審判、コミッショナー(同席している場合)、テーブルオフィシャルズ、相手チーム、あるいはチームベンチに座ることを許された人物への敬意を欠く振る舞い、異論表現。
【補足】ベンチで立ち上がり異論表現を行うなどの行為を含む。
旧
・審判、コミッショナー、テーブルオフィシャルズ、相手チーム、あるいはチームベンチに座ることを許された人物への敬意を欠く振る舞い、異論表現。
新
バスケットを通過したボールに故意に触れること、スローインやフリースローが遅延なく行われるのを妨げること、もしくはゲームや後半の開始前にコートに来るのが遅れることで、ゲームの進行を遅らせる。
旧
バスケットを通過したボールに故意に触れる、またはボールが素早くスローインされるのを妨げてゲームの進行を遅らせる。
ラック「テクニカルファウルの定義がより詳しく表記されているね🤔」
エル「言動や振る舞いについてはバスケットボールの試合をスムーズに運営するためにもきちんと管理しないとならないから、とても大事なところだね☝🏻」
アンスポーツマンライクファウル
新
アンスポーツマンライクファウルは、プレーヤーによる体の触れ合いを伴うファウルであり、以下の要素をもとに審判が判断する: (中略)
・以下のいずれかの状況で、相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーとそのバスケットの間に、進行しているプレーヤーの相手プレーヤーが 全くいない状況で、進行するプレーヤーの後ろあるいは横から起こす不当な触れ合い。これはオフェンスプレーヤーがショット動作(アクトオブシューティング)に入るまで適用される。
– 進行しているプレーヤーがボールをコントロールしている状況、もしくは
– 進行しているプレーヤーがボールをコントロールしようとしている状況、もしくは
– 進行しているプレーヤーへのパスのボールが放たれている状況。
【補足】パスされ空中にあるボールは、ファウルがなければ、進行しているプレーヤーによってコントロールされることが想定できる場合
旧
アンスポーツマンライクファウルは、プレーヤーによる体の触れ合いを伴うファウルであり、以下の要素をもとに審判が判断する: (中略)
・相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーとボール、バスケットの間に、進行しているプレーヤーの相手プレーヤーが全くいない状況で、進行しているプレーヤーの後ろあるいは横から起こす不当な触れ合い。これはオフェンスのプレーヤーがショットの動作(アクトオブシューティング)に入るまで適用される。
エル「アンスポーツマンライクファウルの判定基準項目の一つとされている『クライテリア4』が改訂されたよ💭」
ラック「クライテリア4は、『クリアパスプレーヤー』に関するものだね💡」
エル「相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーに向かってパスされたボールが空中にあるとき、ファウルがなければそのボールを本来コントロールできた状況
とか、実際はアンスポーツマンライクファウルに該当すると判断できるものを条件として追加することになったみたい☝🏻」
ラック「そのときの状況が詳しく明記されていることで、判定もわかりやすくて、受け入れることができるね😊」
エル「クライテリアでは、パーソナルファウルのところでも確認したけれど、5つ目の項目がスローインファウルとしてパーソナルファウルになったことで削除されたよ☝🏻」
アンスポーツマンライクファウル(クライテリア5)
削除
第4クォーター、各オーバータイムで、ゲームクロックが2:00 あるいはそれ以下を表示しているときに、ボールをアウトオブ バウンズからスローインをするときに、まだボールが審判あるいはスローインをするプレーヤーの手にあるときに、コート上のディ フェンスのプレーヤーが相手に起こしたファウル。
一部追加
テクニカルファウルを2個あるいはアンスポーツマンライクファウを2個、もしくはテクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルを1個ずつ記録されたプレーヤーは失格・退場(ゲームディスクォリフィケーション)になる。
【補足】「ゲームディスクォリフィケーション」とは、テクニカルファウルやアンスポーツマンライクファウルの累積による失格・退場を指し、ディスクォリファイングファウルでの失格・退場とは区別される。
ラック「失格・退場のことを『ゲームディスクォリフィケーション』というようになったんだ💡」
エル「この『ゲームディスクォリフィケーション』はディスクォリファイングファウルでの失格・退場とは区別されて、テクニカルファウルやアンスポーツマンライクファウルの累積によるものになるから注意しよう⚠️」
ファイティング
新
抗争(Fight)とは、2人以上の対戦相手のプレーヤーやチームベンチに座ることを許された人物の間で発生する体の触れ合いを伴うやり取りをいう。
この規定は、コート上やコート周囲で抗争が起こったときや起こりそうな間に、チームベンチエリアから出た交代要員、ヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者に適用される。
旧
ファイティングとは、プレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者の間で発生する暴力行為のことをいう。
この規定は、コート上やコート周囲で抗争が起こったときや起こりそうなときに、チームベンチエリアから出た交代要員、ヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者に適用される。
新
一方のチームがボールをコントロールしていた、もしくはボールを与えられることになっていた場合、抗争が始まったときにボールがあったところに最も近いアウトオブバウンズからそのチームのスローインでゲームを再開する。
旧
一方のチームがボールをコントロールしていた、もしくはボールを与えられることになっていた場合、そのチームの暴力行為が始まったときにボールがあった場所に最も近い位置からのスローインでゲームを再開する。
ラック「試合では、ファイティングが起こらないようにしたいよね😨」
エル「審判がゲームを管理して選手にフラストレーションを溜めさせないのも大事だし、対戦しているチームメンバーや関係者の心構えも大事になると思うんだ。」
ラック「試合に関わっているすべての人達が、バスケットボールを楽しんで、夢中になって、いい試合だったねって終われるのが最高だよ✨」
エル「今日からW杯が始まるし🔥選手も関係者も観客もみんな全力を尽くして良い大会になるといいな☺️✨」
参考、引用:2023バスケットボール競技規則公式解説、FIBAバスケットボール競技規則変更点サマリー20230208