ラック「今年度から、前半後半で攻める方向が変わって、まだまだ慣れないな〜😅」
エル「攻める方向が変わったことは結構大きなルール変更だったよね☝🏻
この”前半に攻撃する方向が自チームのベンチ側”っていうルールは、『プレーの規定』の項目に書かれているよ!」
ラック「バスケットボールをプレーするためのルールだから、この項目はとても大切!しっかり確認しておかないとね💡
プレーの規定はどんな内容?🤔」
エル「プレーの規定は
- 競技時間、同点、オーバーターム
- ゲーム、クォーター、オーバータイムの開始と終了
- ボールのステータス(状態)
- プレーヤーと審判の位置
- ジャンプボール、オルタネイティングポゼッション
- ボールの扱い方
- ボールのコントロール
- ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤー
- 得点:ゴールによる点数
- スローイン
- タイムアウト
- 交代
- ゲームの没収
- ゲームの途中終了
たくさんあるよ〜!」
ラック「わぁ〜💦たくさんあるし、時間、得点、スローインとか知っていないといけない重要なルールが盛りだくさん🔥」
エル「じゃあ、2023年に改訂された内容を確認していこう💁🏻♂️」
プレーの規定
- 0秒でのフリースローがなくなる
- インターバル中のファウルの処置
- ゲーム開始の条件
- 攻撃する方向とウォーミングアップの場所
- 審判の笛、ブザーがなったときに得点が認められる場合と認められない場合
- ボールの扱い方についての罰則の追記
- アクトオブシューティングの始まり
【競技時間、同点、オーバータイム】

追加
各クォーターやオーバータイムの終了間際にファウルが宣せられた場合、審判は残りの競技時間を決定する。ゲームクロックには最低でも0.1秒が表示される。

エル「クォーターもしくはオーバータイムの終了間際にファウルが宣せられた場合の取り扱いに関する変更だよ💭」
ラック「今まではブザーとほぼ同時にファウルが宣されて、フリースローが与えられるときは、残り時間0秒で誰もリバウンドの位置につかないでフリースローを打っていたよね🤔」
エル「そのファウルが競技時間内に起きたかどうかを判断することがルール化されて、審判が『ファウルは競技時間の終了より先に起きた』って判断した場合、たとえ短い時間でも競技時間が残っている必要があるんだ。もしブザーと同時にファウルが起きたとしても、試合はゲームクロックに少なくとも 0.1 秒以上を表示して再開されるよ☝🏻」
ラック「ファウルと競技時間の終わりに前後が存在するということだね💡
だから、プレーのインターバルが始まる前にゲームクロックに 0.0 秒を表示した状態で、誰もリバウンドの位置に着かずにフリースローを行うことはなくなるんだ😃
じゃあ、競技時間が終了した後でファウルが起きたと審判が判断した場合、そのファウルは競技時間の終了後に起きたものとしてなかったものになるということ?」
エル「そういうことだね🙌🏻
でも、そのファウルがアンスポーツマンライクファウル、テクニカルファウルもしくはディスクォリファイングファウルで、あとにクォーターやオーバータイムがある場合は、ファウルはプレーのインターバル中に起きたものとして、クォーターやオーバータイムが始まる前に処置されるよ☝🏻」

一部追加
プレーのインターバル中に(テクニカルファウルやアンスポーツマンライクファウル、ディスクォリファイング)ファウルが宣せられた場合、その罰則のフリースローは次のクォーターやオーバータイムの開始時に行われる。

ラック「プレーのインターバル中に起きたファウルを明記されているね💭」
エル「ファウルにもいろいろあるから、何のファウルなのかはっきりしておくことが必要だよ🤔」
【ゲーム、クォーター、オーバータイムの開始と終了】

新
片方もしくは両方のチームがプレーをできる状態の5人のプレーヤーをコート上に揃えることができない場合、ゲームを始めることができない。
旧
両チームともコート上に5人ずつプレーヤーを揃えていなければ、ゲームを始めることはできない。

ラック「試合を始めるためには、”プレーできる状態の”プレーヤーが5人必要になることが明記されているね💡」
エル「続けて、チームが攻撃するバスケットと、ゲーム開始前のウォーミングアップを行うバスケットに関する変更を確認しよう!」

新
・全てのゲームにおいて、プログラム上で最初に記載されているチーム(ホームチーム)、スコアラーズテーブルからコートに向かって:
・スコアラーズテーブルの左側を自チームのチームベンチとし、
・ゲーム前のウォームアップを自チームのチームベンチの前のハーフコートで行う。
補足)前半は自チームのチームベンチの前のバスケットを相手チームのバスケットとして攻撃を行う。
しかし、両チームが合意する場合、チームベンチとゲーム前のウォームアップを行うハーフコートを交換することができる。
・両チームは、後半にウォームアップを行うハーフコートとバスケットを交換する。
旧
・全てのゲームにおいて、プログラム上で最初に記載されているチーム(ホームチーム)のベンチと自チームのバスケットは、コートに向かってスコアラーズテーブルの左側とする。
しかし、両チームが合意する場合、チームベンチとバスケットを交換することができる。
・第1クォーターと第3クォーターの前に、チームは相手チームのバスケットのあるハーフコートでウォーミングアップをすることができる。
・チームは後半にバスケットを交換する。

ラック「今までは、前半は自チームのベンチ前は自チームのバスケットだったのが、今年度から自チームのベンチ前が相手のバスケットになったっていう変更ね💡」
エル「バスケットボールはそもそも相手チームのバスケットにボールを入れることで得点が入るスポーツだということがまず前提。
それで、今年度からは前半は自チームのベンチ前の相手のバスケットに攻撃をすることになったんだ😊
試合開始前のウォーミングをする場所は、相手のバスケットがある自チームのベンチ前のハーフコートだよ🙌🏻」
ラック「前半、後半で両チームのバスケットとウォーミングアップするハーフコートを交換することは今まで通りだね🙆🏻♀️」
【ボールのステータス(状態)】

新
次のときボールはデッドにならず、ショットが成功したら得点が認められる:
・ショットのボールが空中にある間に:
- 審判が笛を鳴らしたとき。
- クォーターやオーバータイム終了のゲームクロックのブザーが鳴ったとき。
- ショットクロックのブザーが鳴ったとき。
・フリースローのボールが空中にあり、フリースローシューター以外の規則の違反(バイオレーションやファウル)に対して審判が笛を鳴らしたとき。
・シューターがゴールのためにひと続きの動作を始めてから、相手プレーヤー、もしくは相手のチームベンチに座ることを許された人物がファウルを宣せられ、シューターがそのひと続きの動作でショットを完了する場合に、シューターがゴールのためにボー ルをコントロールしているとき。
審判が笛を鳴らした後で、明らかに新たなショットの動作(アクトオブシューティング)が起こされた場合、この条項は当てはまらず、得点も認められない。


旧
次のときボールはデッドにならず、ショットが成功したら得点が認められる:
・ショットのボールが空中にある間に:
– 審判が笛を鳴らす。
– クォーターやオーバータイム終了のゲームクロックのブザーが鳴る。
– ショットクロックのブザーが鳴る。
・フリースローのボールが空中にあり、フリースローシューター以外のバイオレーションやファウルに対して審判が笛を鳴らす。
・ボールをコントロールしているチームのプレーヤーのショット動作(アクトオブシューティング)中に、相手チームのプレーヤー、または相手チームのベンチに座ることを許可されている者にファウルが宣せられた場合、その後シューターがひと続きの動作でショットを完了する。
次の場合はこの条項は当てはまらず、得点も認められない:
-審判が笛を鳴らしたあとで明らかに新たなショットの動作(アクトオブシューティング)を起こした場合
-プレーヤーのひと続きのショット動作(アクトオブシューティング)中に、クォーターやオーバータイムが終了のゲームクロックのブザーあるいはショットクロックのブザーがなった場合
エル「ボールがライブなのか、デッドなのかで得点が認められる場合と認められない場合があるから、ボールの状態についてしっかり理解しておかないとな🤔」
ラック「ボールが空中にある間にブザーが鳴ってもボールはデッドにならないから、もしシュートが入ったら得点が認められるということ…だけど、審判が笛を鳴らした後で新たなショット動作が起こされた場合は審判が笛を鳴らした時点でボールがデッドになるから、それでシュートが入っても得点は認められないということね💭」
エル「審判は、笛を鳴らす前にプレーがどういう状態だったのか、どこでボールがデッドになって、そのプレーの終わりはどこなのか、しっかりプレーの始めから終わりまで見届けることが大切だよ😌」
【ボールの扱い方】

新規追加
罰則:バックボードの真後ろを除く、規則違反(ファウルやバイオレーション)が起こった場所に最も近いアウトオブバウンズから行うスローインのボールが相手チームに与えられる

ラック「バスケットボールは、ボールを手で扱うスポーツだから、脚や頭で扱うことは違反になるよね😯」
エル「このボールの扱い方に違反するとバイオレーションが宣せられて罰則が与えられるけれど、今まではどんな罰則が与えられるのかが明記されていなかったから、今年度から追加されたんだ☝🏻」
【ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤー】

バスケットへのドライブでのひと続きの動作あるいはその他の動きながらのショット(アクトオブシューティング)とは:
新
・ボールを放つためのショット動作に先立って、プレーヤーがドリブルを終える、もしくは空中でボールをキャッチするときに、ボールを片手または両手で支え持ったと審判が判断した時に始まる。
旧
・フィールドゴールでボールを放つためのショット動作に先立って、プレーヤーがドリブルを終える、もしくは空中でボールをキャッチするときに、ボールがプレーヤーの片手または両手で止まったと審判が判断した時に始まる。

ラック「”ボールが止まった”と審判が判断したときという部分が、”ボールを支え持った”と審判が判断したときにアクトオブシューティングが始まるという変更があったのね💡」
エル「動きながらのショットの動作いわゆるアクトオブシューティングっていうものはどういうものなのか、この意味をしっかり理解していることで、的確な判定ができるようになるんじゃないかな🤔
定義によって捉え方が変わるから、定義の共有はとても大切だよね✨」
つづく
参考、引用:2023バスケットボール競技規則公式解説、2022FIBAバスケットボール競技規則変更点サマリー20230208