ラック「プレーの規定の改訂について、最後はスローインについて確認していこう✊🏻🔥」
前回:プレーの規定の改訂
スローイン
もとになる条文
スローインを行うプレーヤーがボールを手放す前、スローインの動作中にそのプレーヤーのボールを持つ手がコートの内側と外側を分ける境界線上を越える可能性がある。その場合は、スローインを行うプレーヤーの手の中にまだあるボールに触ってスローインを妨害しないようにするのは、ディフェンスプレーヤーの責任である。
解説の一部追加
例
第3クォーター残り4:37で、チームAがスローインを与えられた。ボールを持っている間に、
(a)スローインを行うA1が境界線上を越えて片手または両手を動かし、ボールが境界線の内側に入った。B1はA1に触れることなく、A1の片手または両手からボールをつかんだ、あるいは弾き出した。
(b)コート上のA2へのパスを止めるために、B1がスローインをするA1に向かって境界線を越えて片手または両手を動かした。
解説
どちらの場合においても、B1がスローインを妨害しゲームの再開を遅らせたと判断する。審判はバイオレーションを宣する。加えて、B1に口頭で警告が与えられ、その旨はチームBのヘッドコーチにも伝えられる。この警告はゲームの残り時間中、チームBの全てのプレーヤーに適用される。同様の行為がチームBのプレーヤーによって繰り返された場合、テクニカルファウルが宣せられる。※スローインは再度行われる。※
ラック「スローインの妨害はゲームの再開を遅らせてしまうから、それはテクニカルファウルの対象になるということだね。試合の進行をスムーズにするためには欠かせないルールだね🤔」
エル「次の改訂は、スローインをする人のバイオレーションなのか、ボールをもらう人のバイオレーションなのかについてもより明確になっているよ😊」
もとになる条文
スローインを行うプレーヤーは、ボールを与えられた後にコートの内側にボールを弾ませて、ボールがコート上で他のプレーヤーに触れる前に再びボールに触れることはできない。
解説の一部追加
例
スローインを行うA1は、ボールを次の場所にバウンドさせた。
(a)コートの内側
(b)コートの外側
そしてA1はボールを再びキャッチした。
解説
(a)A1の※スローインの※バイオレーションである。ボールがA1の両手を離れ、ボールがコートの内側に触れたあと、ボールがコート上で他のプレーヤーに触れる前にA1はボールに触れてはならない。
(b)A1がボールを弾ませてからキャッチするまでの間に合計1メートル以上動いていない場合、A1のこの行為はバイオレーションではなく、5秒ルールは継続される。
もとになる条文
スローインを行うプレーヤーは、スローインとしてボールが手から離れた後に、ボールをコートの外側に触れさせてはいけない。
解説の一部追加
例
スローインを行うA1は、
(a)フロントコートから
(b)バックコートから
コート上のA2にボールをパスした。ボールはコート上のどのプレーヤーにも触れずにアウトオブバウンズに出た。
解説
A1の※スローインの※バイオレーションである。ゲームは、
(a)バックコートの元のスローインと同じ場所からチームBのスローインで再開され、ショットクロックは24秒となる。
(b)フロントコートの元のスローインと同じ場所からチームBのスローインで再開され、ショットクロックは14秒となる。
例
スローインを行うA1はA2にボールをパスした。A2は片足が境界線に触れた状態でボールをキャッチした。
解説
A2の※アウトオブバウンズの※バイオレーションである。ゲームはA2が境界線に触れた場所に最も近い位置からチームBのスローインで再開される。
もとになる条文
成功したフィールドゴールあるいは最後のフリースローに続いてエンドラインからスローインを行うプレーヤーは、エンドラインと平行にあるいは(加えて)後方に動くことができ、エンドラインの外側にいるチームメイトとボールをパスすることができるが、5秒を超えてはならない。これは不当にスローインを妨げたことでディフェンスのチームがバイオレーションを宣せられ、スローインが繰り返されるときも適用される。
解説の一部追加
例
相手チームのフィールドゴールが成功したあと、A1がエンドラインでスローインのボールを持った。A2はエンドラインの外側のアウトオブバウンズからジャンプして、空中にいる間に、A1のスローインのボールをキャッチした。そのあと、
(a)A2がまだエンドラインの外側のアウトオブバウンズにいるA1にボールをパスした。
(b)A2がコート上にいるA3にボールをパスした。
(c)A2がエンドラインの外側のアウトオブバウンズに着地した。
(d)A2がコート上に着地した。
(e)A2がコート上に着地し、まだエンドラインの外側のアウトオブバウンズにいるA1にボールをパスした。
解説
(a)(b)(c)チームAの正当なプレーである。
(d)A2の※スローインの※バイオレーションである。
(e)A2の※スローインの※バイオレーションである。
ラック「うんうん、何のバイオレーションかというのが表記されるようになったんだね💡」
エル「誰の責任なのかだけでなく、何が反則だったのかっていうのが明確になっているよね☝🏻
最後に確認するのは、解説の一部が変更になったものだよ✍🏻
改訂前と改訂後を比べて確認しておこう💡」
もとになる条文
スローインの間、スローインを行うプレーヤー以外のプレーヤーは体のどの部分も境界線を越えて出してはならない。
解説の一部変更
改訂前
例
第3クォーターで、チームAは※バック※コートからのスローインを与えられた。スローインを行うA1がボールを持っているとき、B1が境界線を越えて片手または両手を動かした。ショットクロックは、
(a)7秒であった。
(b)17秒であった。
解説
B1のスローインのバイオレーションである。チームAのスローインは再度行われる。ショットクロックは、
(a)14秒となる。
(b)17秒となる。
改訂後
例
第3クォーターで、チームAは※フロント※コートからのスローインを与えられた。スローインを行うA1がボールを持っているとき、B1が境界線を越えて片手または両手を動かした。ショットクロックは、
(a)7秒であった。
(b)17秒であった。
解説
B1のスローインのバイオレーションである。チームAのスローインは再度行われる。ショットクロックは、
(a)14秒となる。
(b)17秒となる。
ラック「バックコートやフロントコートっていうスローインの場所によってもショットクロックの残り時間が変わるから、バスケットは忙しいよ💦」
エル「スローインだけでもたくさんのルールがあるし、制限時間についてもたくさんルールがあるけど、
だからこそスピーディーな試合展開になってシュートを打つ回数も増えるから、よりおもしろいんじゃないかな😤🔥」