危険なファウルとなるもの

エル「パーソナルファウル、テクニカルファウルの改訂は確認できたね!▶︎前回の記事
残すはアンスポーツマンライクファウルとファイティングの改訂だよ。

まずはアンスポーツマンライクファウルの解説に追加されたものと変更されたものを見ていこう!

条文の追加

オフェンスが進行する中で、その進行を妨げることを目的としてディフェンスによるボールと関係のない位置での必要のない触れ合いには、オフェンスのプレーヤーがショット動作(アクトオブシューティング)を始めるまで、アンスポーツマンライクファウルを宣せられる。
ボールに対するプレーではなく、かつ、正当なバスケットボールのプレーとは認められない相手プレーヤーとの触れ合いや、オフェンスが進行する中でその進行を妨げることを目的としたディフェンスのプレーヤーによる必要のない触れ合いのようなアンスポーツマンライクファウルのその他の判定基準はゲーム中いつでもアンスポーツマンライクファウルを宣せられる。

解説の追加

A1はバックコートから、フロントコートにいて自身とバスケットの間に相手プレーヤーが誰もおらず、バスケットへのクリアパスがあるA2にボールをパスした。A2は空中にジャンプし、ボールをキャッチする前にB1に両手で胴体を押された。

解説

オフェンスの進行を妨げる目的で直接ボールにプレーせずに起こした触れ合いであり、B1のアンスポーツマンライクファウルである。

A1はバックコートから、フロントコートにいて自身とバスケットとの間に相手プレーヤーが誰もおらず、バスケットへのクリアパスがあるA2にボールをパスした。B1はボールがB1より後ろでまだ空中にあるときに、A2に両手で不当にコンタクトを起こした。

解説

オフェンスの進行を妨げる目的で直接ボールにプレーせずに起こした触れ合いであり、B1のアンスポーツマンライクファウルである。

ラック「ボールと関係ない位置での解説が追加されたんだね」

エル「不当で必要のない触れ合いはアンスポーツマンライクファウルとして取り上げられるんだ☝🏻
当にプレーしようとしていても、過度に激しい触れ合いはアンスポーツマンライクファウルになるよ💥

今回の改訂ではその激しい触れ合いの部分にも改訂があったから、みてみよう!」

条文の改訂

相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーやボールと、そのチームが攻めるバスケットとの間に相手チームのプレーヤーが全くいない状況で、進行しているプレーヤーの後ろあるいは横から起こす触れ合いに対しては、プレーヤーがショットの動作に入る前であれば、アンスポーツマンライクファウルが宣せられる。一方ボールに対するプレーではなく、かつ、正当なバスケットボールのプレーとは認められないプレー、またはハード(※過度に激しい※)コンタクトについてはゲーム中いかなる状況においてもアンスポーツマンライクファウルが宣せられる。
【補足】「相手チームのプレーヤーが全くいない状況」とは、速攻などで確実にその後得点をできる状況(クリアパス)をさす。

ラック「『ハードコンタクト』『過度に激しいコンタクト』っていう表現になっているね🤔」

エル「FIBAで出しているルールブックでは、

“However,any contact not legitimately attempting to directly play the ball or any excessive,hard contact may be called as an unsportsmanlike foul at any time during the game. “

って書かれていて、

『any excessive』つまり『過度な』っていう表現が加えられてルールの理解が変更になっているんだよ☺️」

ラック(いつの間に英語ができるようになっていたんだ…)

エル「アンスポーツマンライクファウルの改訂については整理できたね!あとはファイティングだよ👍🏻」

ラック「ファイティングは暴力行為が起きてしまったときのファウルだったよね🙄💥」

条文の改訂

(事態の収拾のために審判に協力しなかったことによって)ヘッドコーチ自身やファーストアシスタントコーチが失格・退場になった場合や、ファイティングシチュエーションでチームベンチエリアを離れたことによって交代要員や5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者が失格・退場になった場合、ひとつのテクニカルファウルが宣せられる。
そのテクニカルファウルにヘッドコーチの失格・退場が含まれるとき、スコアシートに「D2」と記入される。もしくは、そのテクニカルファウルに自チームのチームベンチに座ることが許されているいずれかの人物の失格・退場で、ヘッドコーチ以外しか含まれないとき、スコアシートに「B2」と記入される。
罰則は、※誰もリバウンドの位置に着かずに※2本のフリースローとスローインが相手チームに与えられる。
また、追加のディスクォリファイングファウル1個につき、※誰もリバウンドの位置に着かずに※2本のフリースローとスローインが相手チームに与えられる。
両チームの等しい罰則が相殺されない限り、全ての罰則が適用される。この場合、ゲームはフロントコートのスローインラインから通常のディスクォリファイングファウルの処置と同様に再開される。ショットクロックは14秒にリセットされる。

ラック「ファイティングでは、罰則のフリースローの場面に『誰もリバウンドの位置に着かずに』という文言が追加されたんだ🤔」

エル「そうだね☝🏻
バスケットボールの試合でファイティングは起きて欲しくないけれど、もし暴力行為が起きてしまったら適切に処置して試合を運営していかないとならないし、どういう罰則が与えられるかとか罰則の方法を知っておかないとね。
準備をしておくことは必要なことだよ🏃🏻」

ラック「プロの審判って、やっぱりすごいんだって改めて思ったよ✨

それにしてもエルくん、英語ができたなんて…私知らなかったな😳」

エル「バスケをもっと楽しむためには英語もできなくちゃ🔥」

まだまだ続く、ルール改訂編…

▶︎2022バスケットボール競技規則を確認する


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