毎年行われているモデルプレイヤープロジェクトでは、なりうる最高の自分になることを目指すモデルプレイヤーに向けて私たちエルトラック指導員が各種ワークアウトを提供したり、各地のスクールにモデルプレイヤーとして参加してもらう中で子ども達と全力でバスケットボールに向き合うといった取り組みをしてきました。
しかし今年度はBリーグの開幕も危ぶまれ、バスケットボールをすることさえ難しい状況に陥り、オフシーズンにワークアウトを行うこと、子ども達とバスケットボールをすることは叶いませんでした。
そこで、毎年のようには行きませんがエルトラックモデルプレイヤーとして子ども達へなりうる最高の自分になるためにできることはあると考え、今年は髙畠選手から多くのメッセージが届きました。
Bリーグ開幕も決定して毎日ハードワークに臨み、どんな状況でもどんな環境でもなりうる最高の自分になるために行動し続ける髙畠選手のメッセージをお届けします。
「行動すること」の積み上げがプロへの近道
髙畠佳介選手がプロのバスケットボール選手を本格的に目指し始めたのは大学2年生。
小さい頃からプロを目指していたが、髙畠選手がバスケットボールをしてきた環境はとても恵まれた環境というわけではありませんでした。
強豪校と呼ばれる学校には所属せず、どこも無名の学校であり、髙畠選手自身も無名の選手だったのです。
しかし、大学2年生の頃にプロ選手を目指すと決意し、無名な自分だからこそプロ選手になる事に夢があることだと思い始めました。
そこから髙畠選手の夢は始まりました。
プロ選手たる身体を手に入れるために練習やトレーニングを四六時中行っていました。
練習やトレーニングをすること以外に、髙畠選手は恩師の先生を頼りに強豪校への練習に参加、自分の特技を磨くためにシュート指導において名高い日高先生のもとへ駆けつけシュート指導を何日間も受け、バスケットボールのことをもっと学ぶためにバスケットボールの家庭教師である鈴木良和コーチのもとへ習いに来たのです。
目的に向かうためのこの行動力が、髙畠選手をプロの道へ導いたのではないでしょうか。
練習やトレーニングに一生懸命取り組むことはもちろん大事。
しかし、プロになるためには自分で行動すること、上手くなるためには何をしたらいいのかというのを考えて自分がやりたい事を行動に起こして行くことが大事だと話してくれました。
自分が進みたい道はどこなのか、プロ選手になるためには何をすれば良いのかというのを思ったり言葉にするのは簡単ですが、実際に行動に起こして行くことでそれが結果につながって行くのでしょう。
プロを目指す中で常に自分にはまだまだ学ぶべきものがあると考え行動し、そしてたくさんの方にお世話になり、縁を大切してきた結果、今高畠選手は夢を叶えました。
そして次は自分が多くの人達、子ども達へ夢を与えるという立場に立っているのです。
『プロ選手になりたいという思いを心の中からしっかり行動にうつして、ただ思うだけじゃなくて行動にすることが大事なので行動にして自分を高めていって下さい。』
バスケットボールに照準を合わせた生活スタイル
『僕が言うのは偉そうだなと思うんですけど…』
そう謙虚になりながらも髙畠選手がプロ選手として心がけていることをいくつか話してくれました。
プロ選手でもバスケットボールの練習に費やす時間は24時間のうち2、3時間、トレーニングする時間は1時間半程とそんなに多いということはないようです。
1日のうち2割程の短い練習時間の中では、
『常に全力でやるということ、後悔のないようにやるということを常にやっています。』
という心がけを持っており、とてもシンプルなものですがこれを常にやり続けられるというのはタフなメンタル、ブレない強い意志持っているからこそでしょう。
しかし、練習やトレーニングをしている以外の時間の方が1日の中では長くなります。
『僕たちは日々食事や睡眠、リカバリーなど練習以外の時間っていうのがすごく重要だと思っています』
と、プロ選手としてバスケットボール以外の時間を重要視していること、そして毎日を常にバスケットボールにつながるように髙畠選手は考えているのです。
『プロバスケットボール選手として、パフォーマンスを向上させるために、なりうる最高の自分になるためにという根源を常に持ち、日々をバスケットボールに照準を合わせて活動しているというのを心がけている』
この言葉から髙畠選手の強い覚悟とバスケに対するブレない気持ちを感じ取ることができました。
髙畠選手が視野に入れているのは自分自身のことだけではありませんでした。
応援してくれるファンやブースターの方に対しても感謝の気持ちを常に忘れず、
『ファンやブースターさんの前では、プロ選手というのは人に夢を与える職業なので、笑顔でいるということを心がけています。』
と髙畠選手の人柄を表わす言葉で話してくれました。
髙畠選手の笑顔でファンになったという人は少なくないはずです。
最後にプロ選手を目指す子ども達へのメッセージを送ってくれました。
『たくさんの選手がいるので、僕だけの意見が大事なわけじゃないですけど、自分に合ったことをしてほしい。
特に食事の部分では全員ができていることではないので、子ども達っていうのは今、食事に対してもっと追及していければもっといいと思います。
僕でもいいし、他の誰でもいいので真似をして自分はこうであるんだという芯を何か見つけてプロになりたいっていう思いを募らせて頑張ってほしいなと思います。』
プロ選手を目指す子ども達へメッセージ
『目指すというのは生半可な気持ちでやってほしくないし、目指すって決めたんだったら本当にプロだけに集中してほしいなと思います。』
プロを目指す子ども達へ、髙畠選手から熱いメッセージが届きました。
この言葉から、プロを目指すということには強い覚悟と行動する勇気が必要だということが伝わってきます。
髙畠選手は小さい頃からプロ選手になりたいと思っていましたが、中学高校の頃には違う職業を夢見ていました。
その頃にはまだプロ選手になるという覚悟はなく、プロ選手になるために行動を起こすことはしていませんでした。
しかし、大学2年生の頃にはプロ選手になりたいという気持ちが強くなり、その頃から強豪校での練習に参加しに行き、自分の特技を磨くために東京へ出たり、トレーニングについての勉強を始めたのです。
『プロ選手になりたいっていう気持ちがあるならば、たくさんのことを得て、本当に自分が上手くなりたい、プロ選手になりたいという思いを常に持って行動をしてほしいと思います。』
と話してくれたように、プロ選手になるという気持ちがあるのであればその思いを常に抱き続けて行動して行くことの大切さを感じることができます。
今の時代はいろいろな情報が多く手に入ります。
手に入る情報の量は多いけれど、髙畠選手は
『たくさんの情報がある中には自分に合ったものがあると思います。しかしそれは勝手に手に入るものではなく、自分で行動して得るというのが1番重要だと思います。』
と実際にトレーニング方法などを自分で調べて自分に合った情報を取り入れるといった行動を起こしている髙畠選手だからこそ言えることだと思います。
続けて『その行動の過程に何か見つけるものがあると思うので、プロ選手になりたいのであれば、自分がこうしたい、こうなりたいっていうことを言葉だけじゃなくて行動で示してほしいと思います。努力っていうのはどこまでが努力かわからないしどこまでが必死なのかもわからないと思うんですけど、自分なりに夢を叶えるために行動して地道かもしれないですけど遠回りしてでもいいので行動してもらいたいなと思います。
すぐに結果は出るものではないですが、自分が納得する行動をして最終的にプロ選手になってほしいなと思います。』
と話してくれました。
行動を実際に起こすことに二の足をふむを踏む人は多いかもしれませんが、
この髙畠選手の言葉から行動にうつしていこうとする勇気をもらえるでしょう。
そして、プロ選手に近づくためには自分の特技を磨いて行くことも必要だということについて、
『自分の特技は何なのかというのを突き詰めていけるともっともっとプロ選手に近づけると思います。
小学生や中学生だったとしてもプロになりたいっていう気持ちを持っていれば、練習の質も80だったものが100になるかもしれないし、全力でやるということはすごい難しいので、それはプロ選手になりたかったら毎日全力でやらないと意味がないです。
たった2時間3時間かもしれないけれど、それを毎日ぶつけて日々成長してほしいと思います。』
目指すものに集中して行動を起こすことで目指すものへ近づいていくこと、
行動を起こす勇気をもらえるそんなメッセージでした。
エルトラックが掲げている「なりうる最高の自分を目指す」ということを常に心がけて多くの方がプロ選手になってほしいと最後にプロ選手を目指す子ども達に熱い思いと願いを話してくれました。